空耳アワー2.0? 「タモリ倶楽部」のネット解禁を熱狂的ファンが分析

    「空耳アワーアップデート」管理人が語るタモリ倶楽部変化への期待

    36年続く流浪の番組「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)にちょっとした異変が起きている。

    番組の名物コーナーといえば、タモリさんとイラストレーター安斎肇さんが送る「空耳アワー」。

    視聴者が日本語以外で歌われているが、あたかも日本語で歌っているように聞こえる曲を紹介する企画で、27年目を迎えた。

    タモリさんの評価によって採用者はプレゼントが送られ、トップクラスに与えられるジャンパーはファンにとっては憧れの的。芸能人にもファンが多い。

    そんな「タモリ倶楽部」のホームページに異変が起きた。

    えっ、ホームページからの応募が可能になってる!

    応募フォーム」からは空耳ネタの曲名、アーティスト名、空耳のタイムを2000文字以内で記入。さらに名前、住所、電話番号など必要事項を書き込めば、応募することができる。

    海外からも応募しやすく、空耳アワーファンにとっては朗報といえる。

    空耳アワーのデータをまとめ続ける個人サイト「空耳アワーアップデート」の管理人、中山伸一さんも、今回の空耳アワーのIT革命に驚いた一人だ。

    中山さんによれば、実は番組の中でも変化の兆しはあったという。

    2018年11月16日に放送された「空耳アワード2018後編」の中で、番組の音源チェックに欠かせなかった東京・御茶ノ水の老舗レンタルCDショップ「ジャニス」が閉店したことに触れられた。

    「空耳アワードの『ジャニス閉店』の特集内で、安斎さんが『だいたいハガキで募集してますからね…』という旨のコメントをされていましたので、何かしら時代遅れの募集方法の感はあったのではないかと思います」

    またネット応募解禁については、応募者の新規開拓の面もあるのではと予想する。

    「2013年春頃に『空耳新人強化月間』という、常連ばかりの状況を打破するため賞品に加えて特製ステッカーをプレゼントする企画がありましたが、結局その後も状況が変わった様子はなく、失敗に終わったようでした。平成も終わりが近づいていますし、ネット投稿という新しい方法でどんな『新人』が参加してくるのか、試行的に開始されたのではないでしょうか」

    最後に中山さんはネット応募による変化への期待についてこう語った。

    「いいネタは見つけたけど面倒くさい…とこれまで埋没してしまっていた作品が世に出てくると期待しています。ただ、いたずらな投稿が増えてスタッフさんがパンクしてしまい、あっという間に『ネット募集中止』となることだけは避けてほしいですね」