【相模原事件】容疑者の友人「大人しい子だけど、やまゆり園を辞めて変わった」

    「明るくて、誰とでも仲良くできる印象」だった。

    相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者を刃物で刺したとして、殺人未遂容疑などで逮捕された植松聖容疑者(26)。友人らがBuzzFeed Newsにその人となりを語った。

    匿名を条件に取材に応じた男性(Aさん)は、植松容疑者と高校時代からの付き合いで、現在まで親交があったという。「朝から聖を知っている人間からのLINEが鳴り止まない。事件については驚いている」と話す。

    Aさんは植松容疑者と高校時代に学校は違ったが、友人を介して知り合った。

    「明るくて、誰とでも仲良くできる印象。友人たちと一緒に原チャリでツーリングに行ったりしてました」

    成績も良かった植松容疑者は、大学では初等教育学科に通い、小学校の先生を目指していたという。親交は一旦途絶えるも、植松容疑者が「津久井やまゆり園」で働くようになってから、友人たちとお酒を飲む機会があった。

    「まだ働き始めたばかりのころですね。仕事に関してはきついとか言わず、むしろ『楽だ』と言ってました」。仕事の愚痴は聞かなかったという。

    しかし、「津久井やまゆり園」を辞めた後に変化があった。

    「おとなしい子だったんですけど、辞めた後は髪を染めたり雰囲気が変わった。長く付き合わないとわからないと思うが言動も少し変わったと友達の間で話題になっていた」

    事件を起こしたことに対しては「何もいえない。呆れてますよ」と話した。

    「誰にでも親切だった」

    施設の近所に住む女性(23)は、学年は異なるが容疑者と同じ小中学校に通った。BuzzFeed Newsの取材に「人に優しくて、誰にでも親切だった」と話した。

    最後に見かけたのは5年ほど前。施設の近くで、入所する年配男性に話しかけながら、手をつないで歩いていた。「昔と変わらずいい人だと思った」

    26日朝、ニュースで先輩が容疑者だと知ったという。「違う人が犯人だと思いたい。殺人なんかする人じゃない」