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【リオ五輪】卓球日本の前に立ちはだかったのは世界選手権でられないカットマン

中国卓球の競争が生んだ「中国化」

リオ五輪女子卓球団体の準決勝が14日(日本時間15日)に行われ、日本はドイツに2-3で敗れ、決勝進出を逃した。

勝敗を決める第5試合、福原愛は守備的な戦術で粘る「カットマン」のハン・インと接戦を演じたが、最後は不運なエッジボールで敗戦。呆然と立ち尽くした。

世界選手権と違うチームだったドイツ

日本は今年3月、マレーシアでの卓球世界選手権でドイツに対し、グループリーグでは2-3で敗戦。決勝トーナメント1回戦は3-0で勝利と1勝1敗だった。

だが、ドイツの五輪メンバーで同選手権に出ていたのはペトリサ・ソルヤ(現世界ランキング15位)だけ。中国からの帰化選手ハン・イン(同8位)、シャン・シャオナ(同21位)は出場していなかった。

これは世界選手権と五輪とで、帰化選手の扱いが違うためだ。

卓球人口が多く、選手レベルも高い中国卓球界ではジュニア世代から競争が激しい。

この争いに敗れた選手たちが、国際大会に出場するためシンガポールやヨーロッパの国々に帰化。国際大会はまるで「中国選手権」のように中国出身選手ばかりになった。

この状況を重く見たのが、国際卓球連盟(ITTF)。2008年9月以降に帰化した選手に対し、主催する世界選手権などに出場する場合に「21歳に達してから帰化した選手は国際試合に出られない。それより年少の選手については帰化してから一定期間出場できない」との年齢制限を設けた。

2010年に帰化したハン・イン、2012年に帰化したシャン・シャオナは、ともに ITTFの年齢制限に引っかかったために世界選手権には出場できなかった。

オリンピックでは適用されない帰化選手の年齢制限

だが五輪の卓球は国際オリンピック委員会(IOC)主催であり、帰化選手に対する年齢制限はない。

このためリオでは、女子シングルスではベスト16に中国出身選手が11人、団体でも48人中23人が中国の出身選手。日本との試合でも世界選手権に出ていないハン・インが最後に立ちはだかった。

中国出身選手ばかりとなった五輪での卓球に問題がないとは言えない。しかし、卓球のために祖国を離れ、帰化した中国出身選手たちの覚悟、五輪にかける思いは批判されるべきではないだろう。

福原は試合後、「きょうの悔しさをすべてぶつけたいです」と銅メダルをかけた一戦への思いを語った。

3位決定戦は16日午前11時(日本時間16日午後11時)、中国ーシンガポールの敗者と対戦する。


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