大みそかにNHKで放送される「第67回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。ここ数年言われてきた「アニメ枠」が消えたと嘆きの声が上がる一方、初出場のRADWIMPSが「アニメ枠」かどうかで議論も起こっている。
紅白歌合戦では、2009年に声優としても活動する歌手の水樹奈々が初出場を果たして以降、毎年1組はアニメの主題歌を歌うアーティストが選ばれていた。
2013年にはアニメ「進撃の巨人」の主題歌を歌うLinked Horizon。水樹が出演しなかった2015年はアニメ「ラブライブ!!!」の声優陣によるユニット「μ's」が出演。
このため、アニメファンの間では、紅白には若い視聴者の関心を引くため「アニメ枠」があると言われてきた。
しかし11月24日に発表された2016年紅白の出演者の中に、アニソンアーティストの名前はない。Twitter上では「アニメ枠」が消滅したと驚きの声が上がった。
アニメ枠がないことを残念がる人
出演アーティストがアニメの主題歌だった楽曲を歌うことを願う人もいる。
なお24日にNHKから発表されたのは出演アーティストであり、企画枠に出演する人物は後日発表されるのが通例だ。
水樹は声優の山寺宏一と東日本大震災復興支援ソング「花は咲く ~アニメスター・バージョン~」を歌っている。同曲は今年3月12日よりNHKでたびたび放送されており、企画枠として出演を期待する声もある。
さらに初出場の「RADWIMPS」がアニメ枠か、否かも議論を呼んでいる。
「RADWIMPS」は今年最大のヒットとなったアニメ映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」を歌ったロックバンドだ。
アニメの主題歌であることから「RADWIMPS」が今年のアニメ枠なのでは?との声も上がる一方、「前前前世」を歌う前から人気があった同バンド。
アニソンアーティストとは見られたくないというバンドのファンや、アニメファンからもアニソンシンガーではないため「アニメ枠」には違和感があるとの声が出ている。