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ペルーではいったい、どのキャラの名前が人気が高かったのでしょうか。トップ10は次のようになります。
- 1位:孫悟飯(GOHAN)169人
- 2位:神龍(SHEN)114人
- 3位:ビーデル(VIDEL)51人
- 4位:ブロリー(BROLY)34人
- 4位:アラレちゃん(ARALE)34人
- 6位:ビルス(BILLS)26人
- 7位:チチ(MILK)19人
- 8位:亀仙人(ROSHI)18人
- 9位:クリリン(KRILIN)12人
- 9位:プーアル(PUAR)12人
1位は主人公の孫悟空ではなく、その息子・孫悟飯で162人。悟空は2人と少なく、もう一人の息子・悟天(10人)にも負けています。
人気キャラのベジータが2人と少ない一方、息子のトランクスは11人とこちらでも親子の人気が逆転しました。
劇場版アニメに登場するキャラであるブロリーが34人もいることも驚き。
ビルス(26人)やウイス(4人)、アニメ最新作「ドラゴンボール超」に登場するヒット(12人)などの名前を付けた人もいて、いかにペルーのドラゴンボール愛が深いかわかります。
「南米ではドラゴンボールの人気はすごくあります。ブラジルではお祭り騒ぎで盛り上がったりと熱があり、ペルーのドラゴンボール愛も全く変わらない感じです」
BuzzFeed Newsにそう語るのはシンガー・ソングライターの谷本貴義さん。
これまで数多くのアニメ、特撮の主題歌を歌い、2014年に発表された「空・前・絶・後」はアニメ「ドラゴンボール改」の主題歌に起用されました。
アニソンシンガーとして世界中のアニメイベントで歌ってきた谷本さん。
南米でも何度もステージに立っており、10月にペルーで開催されたイベント「OTAKFEST」で、ドラボンボールの主題歌がテーマのライブを行ったばかり。
「ペルーでは『魔訶不思議アドベンチャー!』を歌った高橋洋樹さんと一緒のステージでとても盛り上がりました。僕たち日本からの歌手がステージで歌うと、ペルーでも鉄板で盛り上がります」
「現地での放送では、主題歌もスペイン語に吹き替えられているので、スペイン語で歌う歌手がステージに立つと、みんな校歌か国歌のように大合唱していました。一方で、僕たち日本人歌手へのリスペクトというか、敬意をとても感じられます。みんな日本からのゲストに会えるのをすごくうれしがっていました」
谷本さんもペルーのドラゴンボール愛の凄さを肌で感じました。
「ペルーでは稼働していない、日本の『ドラゴンボールヒーローズ』というゲームがあるんですが、その主題歌もネットで調べて、歌を日本語のままで覚えているファンもたくさんいるんです」
ペルー以外の南米での国でもドラゴンボールの人気を感じています。
「2012年に南米4か国ツアーでチリを訪れました。当時は学生運動が盛り上がっていて、何十メートルもの大きな球を"元気球”に見立てて、国会に学生たちが投げ込むというニュースが新聞の1面に載っていました」
「ドラゴンボールは日本ではアニメですけど、海外では文化、思想として根付いている国も多いんです。ドラゴンボールも政治の中でキーワードとして使われていて、悟空が社会を動かしているんです」
ペルーでは、日本のアニメではドラゴンボール以外にも「聖闘士星矢」「デジモンアドベンチャー」も大人気です。
「ペルーは日本人の移民が始まって以来、120年近く経っていて、南米でも一番日本との交流の歴史がある国だと聞いています。そのため親日の方がとても多いのですが、今もアニメを通して子供や若い世代にも日本が大好きな人たちがさらに増えていっているんです」