アメリカ大統領選の行方に為替相場も乱高下している。菅義偉官房長官は9日午前の記者会見で「過度な動きがあるかどうか注視し、対応すべきところは対応する」と述べた。日経新聞が報じた。
円相場はトランプ氏有利ならアメリカの先行き不安から外貨が流れ、円高ドル安。一方、クリントン氏有利なら円安ドル高という動きを見せている。
為替に影響を与えたのが、スイングステーツと呼ばれる激戦区だ。
中でも29人と大票田のフロリダ州は両者が拮抗。当初、クリントン優勢との情報が流れると円安ドル高に進み一時105円をつけたが、フロリダでトランプ有利となると一変。オハイオ州、ノースカロライナ州でもトランプ氏が優勢と伝えられたことで円高ドル安となり、102円をつけた。
また日経平均株価の下げ幅も一時前日比1000円となった。
先行きの読めない為替やアメリカの先行き不安から急伸したのが金価格。
ニューヨークの金先物市場では開票が始まった日本時間午前8時の時点で1オンス1275ドルだったが、その後トランプ氏優勢から急伸。一時、1トロイオンス1320ドルをつけた。