魔曲すぎるとネットで話題!智弁和歌山の得点大半が「ジョックロック」

    智弁和歌山が18年ぶりに選抜決勝に進出

    「魔曲」が甲子園の魔物も操る!

    選抜高校野球の準決勝、智弁和歌山(和歌山)は東海大相模(神奈川)と対戦し延長10回、12-10で勝利。最大5点差からの逆転勝利を飾った。

    熱戦もさることながら、智弁和歌山の逆転劇を生んだ魔曲「ジョックロック」がネット上では話題となり、Twitterではトレンド入りを果たした。

    「ジョックロック」とは?

    「ジョックロック」はもともとヤマハがキーボートユーザー向けに配布していたMIDI音源。この曲を智弁和歌山の吹奏楽部顧問、吉本英治さんがアップテンポの応援歌として編曲した。

    2000年夏の甲子園の応援で使用されると、この年智弁和歌山は2度目となる甲子園優勝を成し遂げる。

    以後、この曲が流れると不思議と大量点や逆転劇が生まれることから、高校野球ファンの間で「魔曲」と呼ばれるようになった。

    吉本さんは曲の効果について「不安な気持ちにさせるというのはあるでしょう。短いフレーズを繰り返し繰り返し奏でることで感覚がまひしてくるのかも」と東京スポーツのインタビューで答えている。

    embed.spotify.com

    ジョックロック

    魔曲ぶりが発揮された準決勝

    この試合でも、「ジョックロック」の魔曲ぶりは健在だった。

    1回裏、東海大相模に4点を奪われた智弁和歌山だが、2点差の4回表にジョックロックが流れると、この回3点を挙げ、逆転する。

    智辯和歌山のジョックロックで大逆転、ほんとに魔曲だった

    しかし、相手は優勝候補の東海大相模。5回裏に2点、6回裏に4点を入れて5点差と突き放す。

    智弁和歌山は7回表に1点を返し、4点差とした8回表の攻撃。1死1塁の場面で、再びスタンドからは「ジョック・ロック」が流れる。

    すると智弁和歌山のバッターたちは一気に4点を挙げてついに同点に。その間、魔曲は流れた。

    あまりの効果に驚きの声がTwitterで上がる

    智弁和歌山、相手タイムの間も、小さな小さな音で「ジョックロック」を演奏し続けていました。抜けた!同点!!!#高校野球 #吹奏楽

    互いに死力を尽くした試合はついに延長戦へ。

    延長10回表、無死1塁の場面で、スタンドからは三度「ジョックロック」が流れる。

    1死2、3塁の場面で5番・冨田泰生が犠飛で1点、続く黒川史陽もタイムリーを放ち2点を挙げた。

    10回裏もエース平田龍輝が抑え、12-10で壮絶な乱打戦を制した。

    SNS上では「ジョックロック」が流れる中の智弁和歌山は別物との声が上がる。

    智弁和歌山の選手はジョックロック聞いたらリミッター解除されるように弄られてるんちゃうかってぐらいやばい

    今日の試合のジョックロックを演奏している時の智弁和歌山の打率を誰か計算して欲しい

    この日の得点はほぼ「ジョックロック」が流れる中で挙げたもの。魔曲が新たな伝説を作った試合だった。

    智弁和歌山の春の決勝進出は2000年以来18年ぶり。この年の夏大会で「ジョック・ロック」は生まれ、甲子園を制覇している。このため、春の甲子園決勝で智弁和歌山が魔曲と共に戦うのは初となる。

    頂点を争う試合でも"魔曲"は、甲子園の魔物すら操るのか。目だけでなく耳でも楽しめる決勝となりそうだ。

    BuzzFeed JapanNews