決勝トーナメントをかけたポーランド戦が今夜23時にキックオフする。
日本代表はロシアW杯の初戦コロンビア戦に2-1で勝利、続くセネガル戦では2回、リードされながらも追いつき2-2の引き分け。
グループリーグ首位でポーランドとの一戦に臨むこととなった。
決戦前夜の前日会見には、日本代表の西野朗監督とGK川島永嗣が出席した。
西野監督はこれまで耳にかける翻訳レシーバーを自分一人ではつけることができず、広報担当などに手伝ってもらっていたが、この日の会見ではついに一人で装着。
日刊スポーツは「5度目の機会で初めて自分で装着した。独り立ちした」と賞賛した。
気になる第3戦の先発メンバーは?
朝刊スポーツ紙6紙のポーランド戦の予想メンバーを見ると
・疲れが目立つ長谷部誠の休養
・1、2戦で得点に絡むミスをした守護神・川島の継続起用
は共通だ。
朝刊紙の中で日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知の4紙は、セネガル戦から6人のメンバーを交代させる大胆策に打って出ると報じている。
システムは1、2戦で使った「4-2-3-1」の布陣から「4-4-2」へと変更。選手もバックアップメンバーに入れ替えている。
サッカーでは「勝っている時にはメンバーを動かすな」と言われるが、引き分けでも決勝トーナメント進出という条件での大幅変更は大博打と言える。
1、2戦の選手たちの疲労、会場であるボルゴグラードが気温35度と猛暑であることから、西野監督が6人のメンバーを入れ替えると決断したと各紙が伝えている。
大博打で決勝トーナメント進出を逃せば批判は避けられない一方、ここで博打に勝てば決勝トーナメント1回戦を好条件で迎えることができる。
2紙は常識的な布陣を予想
一方、デイリースポーツ、東京中日スポーツの2紙は前戦から3人の交代に止めると予想した。
フォーメーションは1、2戦と変わらず「4-2-3-1」。原口元気に変え、右には武藤嘉紀。長谷部に代わり、山口蛍がボランチを務め、ディフェンスからはセネガル戦で好プレーを見せた昌子源に代わり、槙野智章の出場を予想。
武藤、槙野の出場は全6紙とも共通している。
サッカー専門メディアでは「フットボールチャンネル」「サッカーダイジェストウェブ」はメンバーに少しの違いはあるものの1、2戦を踏襲した布陣を予想している。
決勝トーナメント進出を考えれば、リスクを取らないこちらの方が常識的な判断とも言える。
なお西野監督はポーランドについて「決して崩せない相手ではないと思っているので、ボールを活かして、人もボールも動く、そして日本らしいクイックネスを持って戦いたいと思います」と語っている。
決勝トーナメントの進出条件は?
現在グループ首位に立つ日本。2010年の南アフリカ大会以来の決勝トーナメント進出は、ポーランド戦に勝利か引き分ければ無条件でいける。
仮にポーランド戦で敗れても、セネガルがコロンビアに勝利すれば2位で決勝トーナメントに進出できる。
ポーランドに敗れて、コロンビアがセネガルに勝利した場合には、セネガルとの2位争いとなり、①得失点差、②総得点、③直接対決の結果、④反則ポイントの順で順位を決め、④の条件まで同数の場合は抽選により決まる。
ポーランドに敗れて、コロンビアとセネガルが引き分けた場合には日本の敗退が決まる。
なお余談だが、6紙のうち「半端ない」ことで知られるデイリースポーツだけが日本代表ではなく、阪神タイガースを一面に持ってきていた。
そんなんできへんやん普通。そんなんできる?