イチローがピート・ローズ氏超える日米通算4257安打を達成 MLBも「Ichi-Rose!」と祝福

    ピート・ローズ氏のメジャー記録を超える

    日本を、メジャーを代表するスーパースターが大記録だ

    メジャーリーグ、マーリンズのイチローは日本時間16日に行われたパドレス戦に1番ライトで先発出場。1回に捕手前への内野安打。さらに9回にライト前ヒットを放ち、ピート・ローズ氏が持つメジャー最多安打記録を超える日米通算4257安打を達成した。


    9回、イチローのヒットが記録された瞬間、敵地サンディエゴのスタンドからも拍手が起こり、メジャーリーグの公式ホームページでも「Ichi-Rose!」と速報でその快挙を伝えた。


    日本球界では通算1278安打を記録

    イチローは1991年にドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブ(現バファローズ)に入団。1992年に一軍デビューを果たすも、一軍には定着できなかった。


    転機となったのは1993年。当時オリックスの二軍コーチだった河村健一郎氏(現・野球評論家)とともに代名詞である「振り子打法」を作り上げた。1994年から登録名を鈴木一朗からイチローに変更。この年は当時の日本プロ野球記録であるシーズン210本安打を樹立。以後、2000年までに日本通算1278安打を記録した。


    「魔法の杖を持つ男」

    2001年にシアトル・マリナーズに移籍すると、シーズン242安打でメジャー新人記録を更新。アメリカンリーグのMVP、新人賞、首位打者、最多安打、盗塁王、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を獲得とタイトルを総なめにした。


    2001年から2010年まで10年連続で200本安打を達成。2004年にはシーズン262安打を放ち、84年間破られていなかったジョージ・シスラーの年間最多安打257本の記録を塗り替える。巧みなバッティングコントロールは魔法の杖を持つとも称された。


    2012年のシーズン途中にニューヨーク・ヤンキースに移籍し、2015年には現在所属するマーリンズに移籍した。マーリンズはイチローを第4外野手として獲得したが、結果的にチーム最多となる153試合に出場。ただ打撃は不振で、打率はキャリア最悪の2割2分9厘、91安打。連続100安打記録も21年で途絶えた。

    代打出場の中、メジャー通算500盗塁も達成


    今シーズンのイチローは代打出場が多く、4月17日の試合では屈辱の「代打の代打」も送られた。それでも腐らず、先発と代打出場を交互に繰り返す中、4月30日にはメジャー通算500盗塁も達成。そして、この日ピート・ローズ氏の記録を超えた。


    次に注目される記録はメジャー通算3000本安打。残り21本まで迫っている。