「他力本願ジャパン」だったけど、決勝トーナメントに進出だよ〜!

ロシアW杯第3戦となるポーランド戦。
日本はポーランドに0-1で敗戦も今大会で初めて導入されたフェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めました。
改めて先発を振り返ります。

まず試合前のスポーツ紙の報道で4紙がポーランド戦の先発を100%的中させました。
6人も先発を代える、ちょっと意味不明な布陣なのに、そんなん当てられる、普通? そんなんできへんやん...と思ってしまいます。
どこかから漏れ伝わなければ当てることは難しいわけで、サッカー記者たちの取材力に関心する一方、大事な先発がいともたやすく漏れてしまう、そんな日本サッカー大丈夫か?と思わずにはいられません。
相手チームにとっては、スパイ活動をしてくれるのだから、なんともありがたい存在です。
メディアの皆さん ポーランド戦前にスタメンを公表してたけど、練習は非公開やったわけで。。。 真実の追求するポイントがいつもズレてるよ。 選手達も普段、後ろにファンがいるからと思って喋ってるんやから、もうちょっと考えてください。
ブーイングに包まれた試合会場

さて試合ですが、引き分けでも自力で決勝トーナメントに行けた日本代表でしたが、先発に抜擢した6人が軒並み不発。
敗退がすでに決まっていたポーランドも必死に勝ちに行く様子ではありませんでしたが、後半14分にセットプレーから先制を許します。
グループリーグ敗退もちらつく中、後半29分に別会場でコロンビアがセネガルに先制。
反則もせず、このままのスコアでいけば決勝トーナメント進出が見えると分かると、西野朗監督は長谷部誠を投入。
攻撃をせず、後ろでボールを回すあからさまな時間稼ぎをする作戦を選択しました。

日本の報道は?

まず最初に強調したいのはデイリースポーツが、ついにワールドカップを1面に取り上げたことです。
しかも阪神の人気選手"ノウミサン"こと能見篤史投手の通算100勝の話題を押しのけてです。
すごいぞ西野ジャパン!
好感がもてたのがスポーツ報知。

「超ラッキー!!コロンビアありがとう」と素直な気持ちを見出しに入れています。他紙では「奇跡」「ミラクル」という言葉が1面で躍りました。
記事の内容はというと、決勝トーナメントに進出したからか、批判めいた言葉はあまりありません。
「大胆にタクトを振った」(サンケイスポーツ)、「ファンタジー采配で撹乱」「サッカー界の格言も、常識を打ち破る指揮官には関係なし」(トーチュウ)、「ボルゴグラードの奇跡」(デイリー)などなど。
唯一、これまでも厳しめ論調の日刊スポーツは「最後は無抵抗で、もはや神頼みだった」と書いています。
バクチのような先発メンバーが不発だったのですから、西野監督の采配自体はかなり批判されてもいいと思うのですが、そこへの言及はありません。
特にネットで批判を浴びていたのが、緩慢な守備を見せていた宇佐美貴史。
デイリーではガンバ大阪ジュニアユース時代の恩師である鴨川幸司氏が「もっとハードワークとか覚えさせれば」と振り返っています。
個人的にこの試合で1番許せなかったこと。 絶対諦めてるよね。 マヤは全力疾走で戻ってるんだぞ。 前半いつもより守備してて見直したけど、やっぱりあなたの応援はできないわ、宇佐美さん。
大胆策が裏目となり、引き分けでもよい試合に負けるなどサッカーの指揮官としては失敗した西野監督。
ただギャンブラーとして他会場の試合に運命を任せるやり方で、結果として決勝トーナメント進出をつかんでおり、強運ぶりはすごいのひと言。
日刊スポーツでは、西野監督について、ギャンブルは一切やらないが、ラジオ番組の企画で馬券を勝ったら2度とも万馬券だったとの強運エピソードを報じています。

思えば初戦のコロンビア戦でも、前半早々に相手選手の退場で流れをつかみ、勝利したことで、この決勝トーナメント進出があります。
決勝トーナメントの相手は強豪かつ調子のいいベルギー。
常識的に考えれば勝利は厳しいですが、今大会運をもっている"ギャンブラー西野"率いる「ラッキージャパン」なら、策がはまらずとも、まさかがあるかもしれません。