「ピカチュウ」が死者4人出た抗議運動にいた理由

    プーさんも抗議

    フランスで燃料価格の高騰に対するデモが続く中、フランス政府は12月4日、来年1月1日から施行する予定だった燃料価格引き上げを半年間延期すると発表した。

    フランスでは11月17日から断続的に全国的に抗議デモが発生。11月19日のフランス北西部カーンではあの人気キャラが抗議に参加し、警察と対峙した。

    ピカチュウだ。

    立ち上る煙とのコントラストがシュールだ。

    なぜピカチュウが抗議運動に参加したのか。この運動は「黄色いベスト」と呼ばれており、デモの参加者はフランスで労働者の象徴である黄色いベストを身に着けて抗議。黄色繋がりで参加者の1人がピカチュウを着たのだ。

    黄色繋がりでプーさんも抗議に参加している。

    抗議運動のきっかけはマクロン政権による燃料費や生活費の高騰。フランスで使われるディーゼル燃料は過去12か月で約23%も高くなった。地球温暖化対策のために増税は必要とする政府に対し、庶民の怒りが爆発したのが今回の抗議運動だった。一方で暴徒となった一部が車を放火したり、店舗を破壊。死者も4人出ている。

    燃料費の延期に合わせ、この冬予定されていたガス代と電気代の引き上げの中止となった。一方でフランス国民は労働環境の改善への不満も抱えており、抗議運動が静まるかは不透明だ。