ポルターガイスト映画「死霊館 エンフィールド事件」(7月9日、新宿ピカデリーほか全国公開)にちなんだドッキリ映像が公開中だ。
映画では少女ジャネットに悪霊が襲いかかるが、動画では芸人「ニレンジャー 」川田青澄にポルターガイストのドッキリが襲いかかる。
まずはドッキリ映像をご覧ください
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ドッキリの仕掛け人は、旧長崎オランダ村の廃墟を使った「オバケリア廃墟洋館6つ子の眼」など数々の恐怖アトラクションを手がけたお化け屋敷のスペシャリスト、マイケルティー・ヤマグチさん。
恐怖を生み出すプロに映像を通して、人を恐怖に陥れるメソッドを聞いた。
「まず花瓶は予兆。一番最初から大げさすぎると、ドッキリとばれるし、あとが続かない。ドッキリのテーマが映画と同じポルターガイストなので、花瓶が回転してるんですけど、あくまで自然に。風だったのかなと思わせる程度です」
「椅子は、すごくいいタイミングでできた。仕掛けは必ずほかに気をとらせておいて、後ろからやります。全て目の前では、人がやっているなと思わせてしまう」
「今回は音を大事にしました。ゴミ箱も中に仕掛けを入れて、鉄を揺らしガタガタと自然な音がなるようにしました。そっちの方がリアリティーがある。
お化け屋敷では効果音を使いますが、それは怖がりたい人が来るから。今回はドッキリなので、そこは違う。あまり人工的になりすぎないようするのがポイントでした」
「ここは想定外。(川田が)早い段階で立ち上がっちゃったんで。電気が消えて、点いたら死霊と場所が逆転しているなんて想定していなかった(笑)」
仕掛けられた川田は汗びっしょり

恐怖とは脳をだますこと
ポルターガイストをイメージし、物が次々に動いた今回のドッキリだが、本当に怖がらせるためには、仕掛けと仕掛けの間が大事だとマイケルさん。
「仕掛けをずっと動かし続けていたら、騒がしくて怖くない。アメリカのお化け屋敷はそんな感じだけど、日本のお化け屋敷は何も出さず、想像させる。実は人間は、何もやらない方が勝手にゾクゾクしてくれる」
恐怖に大事なのは、脳をだますこと。
「お化け屋敷で脅かすキャストには、1秒半ほどで引っ込むように言っている。2秒だと『人間がやっているな』と脳が処理しちゃう。それじゃ怖くない。だから、何だったろうなくらいで終わらします」
映画「死霊館 エンフィールド事件」の監督を務めたジェームズ・ワンのことは、「ソウ」シリーズからファンだったというマイケルさん。
映画内でも恐怖のメソッドが使われているか、確認するのも楽しそうだ。