TRFの名曲がまさかの盆踊りリミックス ところで盆踊りって夏のものでは?

    DJ KOOとマレーシア出身の人気アーティストNameweeがタッグを組み『BOY MEETS GIRL』を異色カバー。

    TRF名曲の盆踊りリミックス『BOY MEETS GIRL 2020』が9月22日に発表された。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    同曲ではTRFのリーダーDJ KOOとマレーシア出身の人気アーティストNameweeがタッグを組み、日本語、 英語、 中国語の多言語でラップを展開。そこに盆踊りをリミックスするという、いい意味で「奇天烈」な内容となっている。

    DJ KOOは「東京オリンピックへ向けて、 日本が世界から注目を集める中、 日本の伝統文化である盆踊りを楽しんでいただくことを通じて、 日本の魅力を世界に発信して行きたい」とコメントしているが、曲自体に盆踊り感は正直あまりない。

    盆踊りって夏のものでは?

    しかも曲の発表は9月。盆踊りは夏のものというイメージがあるだけに、ちょっと季節外れな気もするが...。

    「盆踊りが一番盛んなのはもちろん8月なんですが、その後も秋祭りも含めてゆるゆるとシーズンは続いていて、10月の秋祭りなどにも盆踊りは入っています」

    こう話すのは、全国各地の盆踊りに参加する”盆踊りマイスター”のブレーメン大島さん。9月に盆踊りもけして季節外れという訳ではないらしい。

    盆踊りといえば、この夏に各地の盆踊り会場では荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」が流行していた。

    #ダンシングヒーロー盆踊り #2018一宮七夕まつり

    大阪府立登美丘高等学校ダンス部のバブリーダンスで人気となった曲だが、実は盆踊り界で流行するのは、もっと前だという。

    「『ダンシングヒーロー』は20年くらい前から盆踊りで使われているので、リバイバルブームとは別ものです。愛知県発祥と言われていて、東京の中央区でも5年くらい前から取り入れて、段々と広まり、今やスタンダートと言えます」

    今年、名古屋の盆踊りを訪れたという大島さんだが、老若男女が入り混じり『ダンシングヒーロー』を踊る姿は圧巻だったという。

    盆踊りのトレンドを決めるCD

    大島さんによると『ダンシングヒーロー』の盆踊り人気を高めた理由には「盆踊り用CD」に起用されたこともあるという。

    「盆踊りは毎年初め、ビクターからその年の目玉になりそうな推薦曲を2曲、CDで発売するんです。2017年に選ばれたうちの1曲が『ダンシングヒーロー』。登美丘高校のダンスが流行る前から、盆踊りの世界では注目されてたんです」

    盆踊り好きにとっては民謡曲が人気だが、最近では『恋するフォーチュンクッキー』や『365日の紙飛行機』なども盆踊りの曲として採用されている。

    もしかしたら、来年の盆踊りでは『BOY MEETS GIRL 2020』が定番曲になっていることもありそうだ。