アニメ「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃん役などで知られる声優の鶴ひろみさんが11月17日、運転中の大動脈剥離により死去した。57歳だった。朝日新聞などが報じた。
ドキンちゃんや「GS美神」美神令子、「ペリーヌ物語」ペリーヌなど数々のキャラにその声で命を吹き込んだ鶴さんだが、代表的な役として知られるのが「ドラゴンボール」シリーズのブルマ役だ。
ブルマといえば、1986年にアニメ化された初回から悟空とともに作品に登場し、現在放送中の最新作「ドラゴンボール超」にも出ている。ドラゴンボールの歴史と言っていい。
番組を担当するフジテレビの橋爪駿輝プロデューサーは「あまりに突然のことで、まだこの事実を受け入れられておりません。永年、ブルマとしてドラゴンボールの世界に生きてくださったことに感謝し、ドラゴンボールスタッフ一同、心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントを発表した。
「ドラゴンボール超」の公式ホームページにも「子どもから大人まで、たくさんの方々に勇気と優しさをとどけて頂いた鶴さんのご冥福を心からお祈りいたします」とのコメントが寄せられ、公式Twitterアカウントにはブルマ、ベジータ、トランクスの親子の姿がアップされた。
ドラゴンボールの出演者も鶴さんの訃報に触れ、哀悼している。
ピッコロを演じる古川登志夫さんは「ニュースで、ツイッターで、マネージャーさんからの電話で。。。もう、事実なんだね。。。鶴ひろみさんの訃報に接し驚いています。謹んで哀悼の意を表します。」とツイート。
ベジータを演じる堀川りょうさんは所属事務所を通したコメントで「まさに青天の霹靂 とても信じられない! 彼女とは色々な作品でご一緒させてもらったので残念です。お悔やみ申し上げます」としのんだ。
ファンもTwitterでのコメントやイラストで鶴さんを哀悼
現在、放送中の「ドラゴンボール超」で鶴さんがブルマとして最後に出演したのは6月25日放送の96話。
「力の大会」に出場する悟空やベジータらを見送る際の「頼んだわよ...みんな」が最後のセリフだった。
今後の出演や、すでに収録されている鶴さんのセリフがあるかについてフジテレビは「コメントは控えさせていただきます」とした。