桜井日奈子、武田玲奈、浜辺美波ら2017年注目の女優 キーワードは「多様性」

    昨年も高畑充希、広瀬すずと若手女優が活躍

    高畑充希、広瀬すずと2016年も多くの若手女優が活躍したが、今年の注目株は誰なのか。BuzzFeed Newsでは美女&ドラマウォッチャーの北川昌弘氏に2017年注目の女優を6人選んでもらった。

    キーワードは「多様性」

    まず今年の注目女優の傾向を聞くと「傾向らしい傾向がないのがポイント。女優一本ではなく、さまざまな分野で結果を出すことでチャンスが掴める時代です」という。

    注目女優に選んだ6人も、王道のオーディション出身者だけでなく、グラビア、モデル、アイドルグループ、地方美少女グランプリ出身とバックグラウンドは多様性に富んでいる。

    吉岡里帆

    NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の有村架純、松岡茉優や「ごちそうさん」の高畑充希と、朝ドラの脇役からの活躍が目立つが、吉岡もその一人だ。

    2015年放送の朝ドラ「あさが来た」に眼鏡姿が印象的な田村宜役で出演。その後民放ドラマに3期連続で出演し、「ゼクシィ」の9代目CMガールにも選ばれた。

    「日本テレビ『ゆとりですがなにか』では問題のある女の子をさらっとやれてレベルが高い。若手女優の中で重要なポジションにいる」(北川氏)

    2017年1月スタートのドラマ「カルテット」(TBS)にも出演。さらなる活躍が期待される。

    桜井日奈子

    地元岡山の美少女コンテストでグランプリを獲得。「岡山の奇跡」とのキャッチフレーズで注目を浴び、2016年春に上京後はCMで活躍した。現在は、本田翼、広瀬すずら人気若手女優が務めてきた「JR SKISKI」CMにも起用されている。

    2016年5月には舞台「それいゆ」で女優デビュー。その後、日本テレビ「そして、誰もいなくなった」「THE LAST COP/ラストコップ」と同局のドラマに2期連続で出演している。

    「日テレは他局よりも若手女優を育てようとしているので、2期連続出演と同局のドラマスタッフに好かれているのは大きい」(北川氏)

    「Popteen」モデルだったが、2015年に青年誌のグラビアで水着となり一気にブレイク。2016年は数多くの雑誌の表紙を飾り、4月には「non-no」の専属モデルにも決まった。

    2015年に女優デビューを果たしており、昨年は映画、ドラマに多数出演。2017年には主演映画の公開も控える。

    北川氏は「美少女の中でもキメの表情がよく、どちらかといえばCM寄り。グラビア、モデルとどの分野でも活きる魅力があり、女優でも活躍できる」と期待を寄せる。

    岡田結実

    2016年に明るいキャラクターでバラエティー番組を中心に、テレビで見ない日はないほど活躍。いまや、お笑いコンビ「ますだおかだ」岡田圭右の長女との肩書がいらないくらいだ。

    岡田は2017年2月公開の「傷だらけの悪魔」で女優デビューを果たす。

    役柄は主人公の女子高生をいじめるボスの友人。北川氏は「子供っぽい性格でKYなキャラで、岡田本人のキャラクターにも合っている。本人も女優にやる気を見せている」と話す。

    女優としての活躍のカギは、ドラマ出演の時間を作るために、バラエティー番組の出演を抑えられるかどうか。

    事務所が英断を下せれば「素材としては図抜けている」(北川)だけに、女優としても大成の可能性は高い。

    浜辺美波

    女優の王道を進み、ブレイクが期待されているのが浜辺だ。2011年に第7回「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞。同期には「君の名は。」で主演・宮水三葉役を務めた上白石萌音などがいる。

    2016年12月から放送されたTBS系ドラマ「咲-Saki-」で連続ドラマ初主演。今年2月には同作の映画版が公開される。

    北川氏は「映画『咲-Saki-』を見させてもらったが、あれを見ると注目せざるを得ない。主役としての存在感がある」と女優としての佇まいを褒める。

    今年7月には、ベストセラー小説が原作の映画「君の膵臓をたべたい」で主演も決まっている。同映画は第二のセカチュー(世界の中心で、愛をさけぶ)との呼び声が高く、事務所の先輩・長澤まさみのような飛躍が期待されている。

    あの(ゆるめるモ)

    北川氏がダークホース的に名前を挙げたのがアイドルグループ「ゆるめるモ」のメンバーあのだ。

    浜辺が主演する映画「咲-Saki-」に東横桃子役で出演するが「天使のような悪魔」などと呼ばれる独特の存在感を、女優としても発揮している。

    北川氏も唯一無二の存在感を褒めており「やれる役は限られるが、はまれば期待できる。いるだけで気になる存在」と個性派女優として活躍を期待した。