今年のプロ野球で2000本安打を達成しそうな選手たちは?

    待ち遠しい球春

    2017年のプロ野球では、巨人の阿部慎之助、中日の荒木雅博、阪神の鳥谷敬が2000本安打を達成。青木宣親も日米通算2000本安打を達成した。

    来たる2018年シーズン。名球会入りの条件となる2000安打、200勝、250セーブを達成しそうな選手は誰だろうか。

    ソフトバンク・内川聖一(通算1975安打)

    昨年2000本安打を達成すると思われた内川だが、7月に左指を骨折しチームを離脱。シーズン79安打にとどまり、記録達成はならなかった。

    しかしチーム復帰後はクライマックスシリーズで4試合連続のホームランなど大暴れ。4番としてホークスの2年ぶりの日本一に貢献した。

    球界屈指の安打製造機としての実力は衰えておらず、2018年の記録達成はほぼ間違いなさそうだ。

    ロッテ・福浦和也(通算1962安打)

    ロッテ一筋、「俺たちの福浦」と愛される大ベテランは2000本安打まで、あと38本と迫ってきた。

    2016年シーズンは36試合20安打にとどまったが、昨シーズンは70試合30安打。出場機会が増えれば、記録達成は十分射程圏内だ。

    2018年シーズンは選手兼任打撃コーチも務めるため、この影響もありそうだ。

    無所属・村田修一(通算1865安打)

    松坂世代の最強打者・村田も2000安打まで、残り135本と迫ってきた。

    2016年シーズンは160安打、昨シーズンは出場機会は減ったものの100安打。2018年シーズンの記録達成も可能な数字だったが、昨シーズン終了後、出場機会を求めて巨人を退団。12球団から獲得の声は上がらなかった。

    このためBCリーグ・栃木へ入団。支配下登録期限の7月末まで12球団からのラブコールを待つ状況で、今シーズンの2000本安打達成はかなり険しい。

    ソフトバンク・サファテ(通算229セーブ)

    2017年シーズンに史上初の50セーブを記録した球界最高のクローザーは、名球会入りの基準となる250セーブを射程圏内にとらえている。

    メジャーのマウンドでのセーブはなく、積み上げてきた229セーブは2011年に来日してからのもの。ソフトバンク移籍後は37、41、43、54と年々セーブ数が上がっているのだから脅威的だ。

    チームも昨年日本一に輝いており、トラブルさえなければ21セーブの積み上げはそう難しくはない。

    メジャーリーグでデビュー後に日本球界に移籍した選手の名球会入りとなれば、DeNAのアレックス・ラミレス監督以来2人目の記録となる。

    阪神・藤川球児(通算223セーブ)

    かつて虎の守護神に君臨した藤川も250セーブまで、あと27セーブとなっている。

    クローザーを務めれば達成できない数字ではないが、昨シーズンの藤川の役割はクローザーに繋ぐセットアッパー。昨シーズン9HPを獲得したものの、セーブは0だった。

    阪神内で大きな配置転換がない限り、今シーズンの記録達成は難しそうだ。

    200勝投手に一番近いのは?

    名球会入りの3条件の一つである「日米通算で200勝以上の投手」だが、2018年にこの記録に到達する投手が出る可能性は限りなく低い。

    最も記録に近いのは日米通算で170勝を挙げている岩隈久志(マリナーズとマイナー契約)だ。

    昨シーズンは未勝利で終わり、9月には肩を手術。復帰は今年5月と見られており、順調に勝ち星を伸ばしても200勝には届かない。田中将大(日米通算151勝)、ダルビッシュ有(日米通算149勝)も達成は難しい。

    国内で最も通算勝利が多いのはヤクルト・石川雅規の156勝、次いで巨人・杉内俊哉の142勝とこちらも厳しい。

    200勝投手はしばらくお預けになりそうだ。

    BuzzFeed JapanNews