行方不明の『Xウイング』が発見されオークションに。入札開始額は約5900万円

    『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)の撮影で実際に使用された「Xウイング」の模型が発見され、オークションに出品された。入札は40万ドル(約5900万円)で開始されるという。

    1977年の映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の撮影で使用され、行方不明となっていた「Xウイング」の模型がオークションに出品された。

    出品されたのは「レッド・リーダー(レッド・ワン)」機のミニチュア模型。入札は40万ドル(=約5900万円)から開始されるという。

    Xウイングとは、劇中で登場する宇宙戦闘機の一種。シリーズを通して活躍し、ファンに長らく愛され続けてきた。

    『エピソード4/新たなる希望』では、主人公ルーク・スカイウォーカーもXウイングに乗り込み、ダース・ベイダーら帝国軍と対峙した。

    ハリウッド・リポーター誌の報道によると、このXウイングが発見されたのは、昨年亡くなった模型作家のグレッグ・ジーンさんのコレクションの中からだという。

    グレッグさんは、映画『未知との遭遇』をはじめ、様々なSF作品のミニチュア模型を制作してきた著名な模型作家だった。

    ビジュアル・エフェクツ(視覚効果)の専門家で、グレッグさんのコレクション整理を手伝ったというジーン・コジツキーさんは、模型がグレッグさんの手元にあった理由はわからないとしながら、発見当時の様子を同誌に語った。

    「箱の中に何か入っているだろうと思い、梱包材を慎重にすくい始めたとき、Xウイングの機首が姿を現しました」

    「そこに居合わせた私たち4人は、それが実際の撮影に使われた模型だとすぐにわかりました。すごい発見をしたんだと身に染みて感じました」

    オークションを行うヘリテージ・オークションが公開した、実物の映像がこちら。オークションは、来月14日・15日に開催されるという。

    『スター・ウォーズ』シリーズで実際に使用された小道具は、非常に高値で取引されることで知られている。

    過去には、同じく「Xウイング」の模型が237万ドル(落札当時のレートで約3億2000万円)で取引、主人公ルークたちの相棒「R2D2」が276万ドル(当時のレートで約3億円)で落札されたことがある。

    先日ディズニープラスで配信が開始されたドラマ、スター・ウォーズ『アソーカ』では、「Xウイング」ならぬ「Eウイング」と呼ばれる機体が登場した。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    こちらも、コアなファンの間で注目を集めている。

    UPDATE

    The Guardian紙の報道によれば、10月15日、この模型は313万5000ドル(=現在のレートで約4億6900万円)で落札された。

    サムネイル:Getty Images