一般社団法人日本音楽制作連盟、一般社団法人日本音楽事業者協会、 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体は23日、チケット高額転売取引問題の防止を求める共同声明を発表した。
共同声明によると、現在、チケット転売サイトやネットオークション、SNSでの個人間売買、金券ショップなどで、チケットの不正な高額転売や購入によるトラブルが増加しているとのこと。また、偽造チケットが送られてくるなど詐欺行為によるトラブルも発生している。
コンピューター・チケッティング協議会では、正式に販売許可を得たチケットエージェンシーから購入するよう呼びかけている。
具体的対策例として公式サイトには、以下の4つが掲げられた。
・会員登録の厳格化(多重登録の防止等)
・不正購入情報の協議会内情報共有(個人情報を除く)
・電子チケットの導入による本人確認の厳格化
・オフィシャル再販(リセール)サービスの順次導入
同活動には、ジャニーズ所属グループや山下達郎、きゃりーぱみゅぱみゅなど人気アーティスト116組。また、FUJI ROCK FESTIVALやROCK IN JAPAN FESTIVALなど24の音楽イベントが賛同している。
同団体は、ハッシュタグ「#転売NO」で、この問題についての投稿を促した。
大きな組織が立ち上がり、動いた。
高額転売と処分目的の転売は区別するべき
条例または法律で規制すべき。
最近では、同団体にも賛同している音楽イベント「京都大作戦」の対策が話題になった。
ロックバンド「10-FEET」が毎年7月に開催する同イベント。今年は、非正規ルートから購入した来場者には、身分証明証の提示や、正規チケット購入費の支払いが求められた。
公式アカウントは、特定のユーザーを名指しし、呼びかけた。
業界大手が組んで起こした今回の共同声明。チケット高額転売問題に、一石を投じるか。