ドルオタの手に「武器」が戻った。ロックインジャパン、サイリウム規制解除までの道のり

    「アイドル文化は受け入れられる」

    日本最大の野外ロック・フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)」。

    ロックフェスティバルでありながら過去、「でんぱ組.inc」や「東京女子流」、「チームしゃちほこ」などのアイドルが出演アーティストに名を連ねる。

    だが、2014年の開催時には、ある規制が話題になった。

    今年からロック・イン・ジャパン・フェスは「応援行為禁止」になったようです。ステージ後方でヲタ芸打ってた集団にスタッフが走り寄って、注意して止めさせてた。

    ドルオタ(アイドルオタク)の必需品ともいえるサイリウム・ペンライトの持ち込み、および使用を禁止。注意事項にも記載されていた。

    この規制に対し、ドルオタからは「アイドルを呼んでおいて、サイリウムを禁止するのはおかしい」「我々の武器を奪うな」など反発の声が挙がった。

    この年、フェスに参加したドルオタはサイリウムの代わりに、ネギやきゅうりなど野菜を振って対応したそう。

    ところが翌年の2015年以降、注意事項からサイリウム・ペンライトの持込、使用の項目は消えている。

    BuzzFeedは、企画制作を行うロッキング・オン・ジャパン社に経緯を聞いた。

    ーーそもそも2014年に規制した理由は?

    「開催を重ねるごとにROCK IN JAPAN FESTIVAL自体がマスなものになっていくという状況のなか、来場者層の多様化や音楽シーンの変化に対応していくため、毎年新しいトライアルをしています」

    「2014年はアイドルを多数出演させ、バリエーション拡大に取り組んだ初年度でした。そのため、アイドルの持つ文化が、これまでの来場者に違和感を持って受け入れられてしまう可能性を考慮し、サイリウム、ペンライトの使用を禁止としました」

    ーーそれ以降、規制がなくなった理由は?

    「注意事項や諸ルールは、文化や価値観の変容に合わせ毎年改定しています。2014年を経験し、ロックインジャパンにおいてアイドル文化は一般的な価値観として受け入れられるものであると判断。禁止を取り下げました」

    今年も「でんぱ組.inc」や「℃-ute」、「あゆみくりかまき」などのアイドルが出演予定だ。サイリウムを手にしたドルオタの姿が見られるだろう。

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