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「年収100万円なんていない」 現役レースクイーンが語る、裏事情

収入を支える「ギャラ飲み」とは?

一見、華やかに見える「レースクイーン」という仕事。モータースポーツで会場を盛り上げるコンパニオンだ。

しかし、その実態はなかなか見えてこない。BuzzFeed Newsは、1人の現役レースクイーンに接触した。

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かなさん(仮名)は、現在28歳の現役レースクイーン。

大学卒業後、大手通信事業者に就職。しかし、夢だった女優への道を諦められず、2年半前に芸能界に飛び込んだ。

事務所に所属し、女優を目指すかたわら、レースクイーンやグラビアなどの活動をしている。

「年収100万円なんていない」

「レースクイーンって薄給なんですよ」とかなさんはいう。

現在、レースクイーンだけでなく、事務のアルバイトもしている。

「事務所の給料は歩合制です。1月は17万円くらいでした。これでも多いほうで、過去でも一番多いのが25万円くらいです」

これは、DVDの売り上げなどグラビア仕事の収入を含めての額だ。

モーターレースなど、いわゆるレースクイーンとしての仕事は年に8回ほどで、単価としては5000円〜2万円ほど。

当然、それだけでは生活できず、グラビアやパチンコ店のイベント、コンパニオンなどの仕事を入れる。

「レースクイーンだけで年収100万円を超える子なんていないです。本当にみんなお金ないですよ。そのわりに出費が多い仕事なんです」

出費の多くを占めるのは整形やネイル、ヘアサロンなどの美容代だ。そのほか撮影会のための衣装も自分で購入する。

撮影会とは、アマチュアカメラマンやファン向けに行われるもの。スタジオを貸し切り、1時間1万5千円〜2万円程度で月に2、3回程度行なっている。

これも生活していくための仕事だ。

生活を支える「ギャラ飲み」

彼女たちの収入を支えるのに「ギャラ飲み」というのがある。

「おじさんと4対4とかでご飯を食べるんです。2時間で2万円くらいもらって帰るみたいな。名目はタクシー代。簡単にいえば接待みたいものです」

セッティングは知り合い同士で行われ、ギャラ飲みだけで生計を立てる人もいるという。また、レースクイーンの中には生活を援助してくれる“パパ”がいる子も多いそう。

レースクイーンのSNS事情

Twitter上ではファンとのやりとりも見られるが、レースクイーンのSNS事情とは。注意していることなどあるのか。

「当然ですが、男とタバコの話は絶対NGです。あえてマイナスになるようなことは書かないようにしています。あとはネガティブな発言も控えるようにしています」

「基本、ファンの人は“病んで”いてレースクイーンの世界に逃げているのに、こっちも病んでいたら離れてしまいますから」

また、ファンからのプレゼントはSNSにアップするという。

「あれはもっとくださいアピールです。『これおいしい!!』とツイートすればもっともらえるんです。食べ物じゃなくても『SABONのクリームめっちゃよかった』とか。ある子は、テレビが壊れたとツイートしたら事務所にテレビが届いたそうです」

ファン獲得のためのSHOWROOM

また、「SHOWROOM」もファン獲得には欠かせないプラットホームになっているという。

SHOWROOMとは、タレントやアイドルなどのライブ配信を無料で視聴できるサービス。芸能人だけでなく、一般ユーザーも配信可能だ。

「撮影会前日に人が全然集まっていないときとか、呼びかけると集客に繋がるんです」

しかし、気をつけないといけないこともあるよう。

「彼氏がいるときとか配信できないし、部屋の背景で同棲していることがバレるので、事務所からも『特定されないように』と注意されます」

かなさんは、レースクイーンの魅力をこう語る。

「なんだかんだ、華やかなところです。あとは身長が高いのがコンプレックスだったんですが、それがなくなりました。高ければ高いほど褒められる世界なので」

「あとは、メディアへの露出を増やせるところです。いまは投票制で仕事が決まる時代なので、ファンがいれば今後の活動になにかしらプラスになると思っています」

しかし、こうも語る。

「レースクイーンだけで生きていく子なんて1人もいないですし、まず無理です。変に売れちゃったらキャバ嬢もできないし、小遣い稼ぎも大変」

「おのののかとか菜々緒とか、レースクイーン出身の子たちがもっとテレビで活躍してくれたら業界全体も盛り上がると思っています。トップの子たちは、どんどんのし上がってほしい」

これからレースクイーンを目指す人たちになにかありますか? との問いにはこう答える。

「その先になにか目標がないと、搾取されてボロボロになっていくだけ。もし、レースクイーンだけで生きていきたいと思っている子がいたら絶対に辞めたほうがいいです。ダメになるだけです」

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