「パパ活」とは、女性が年上の男性と食事や買い物などのデートをして金銭や物品を受け取ること。交際関係にあるわけではなく、肉体関係がないプラトニックな関係であることが多い。
この言葉は2015年頃からTwitter上などに登場し始め、2017年6月にはフジテレビでドラマ化もされた。
彼女たちは、なぜパパ活をするのか。BuzzFeed Newsは、実際にパパ活をしている女性に話を聞いた。
今回、取材に応えたのはAさん。現在、25歳で普段はコンパニオンや食品関係の仕事をしている。パパ活を始めたのは1年前くらいから。
「始めたきっかけは、仕事に対して、サポートが欲しかったから。出資だったり、アイデアをくれたりする人が欲しかったんです」
「会う頻度は月1回くらいで、1回会うたびに3万円もらっています。それ以外にも旅行に連れていってもらったり、プレゼントをもらったりしています。正直、肉体関係はあります」
Aさんの“パパ”は50代後半の会社経営者。Aさんがコンパニオンとして展覧会に参加していたとき、知り合ったという。男性の方から誘いがあり、関係が始まった。パパは既婚者で子どももいる。
「すごくおしとやかで優しい人なんです。話も聞いてくれるし、頭も良い。うちの親と同じくらいの年齢なんですけれど、全然違うなって。私がさばさばしているので、落ち着いてる人と一緒にいると心も落ち着くんです」
パパに妻子がいることについては、「まったく気になりませんね。後ろめたさとかはないです」と話す。
年上男性との交際。トラブルに発展したり、危険性を感じたりすることはないのだろうか。
「まったく感じないですね。関係が始まる前にしっかりと付き合っていけるかを考えます。その上で、『この人に付いていけばうまくいく』と思いました」
月に一度会って3万円。それに海外旅行代などをプラスすれば、年間でもらう金額は50〜60万円ほど。パパ活を続けている理由は「やっぱり安定の収入が入ること」だった。
Aさんの知り合いには月2〜3回会って20万円をもらう人もいるという。しかし、「月3万円くらいが継続していくにはちょうど良いんです」とAさんは話す。
パパ活をする上で、気をつけていることなどはあるのか。
「続けていくコツはコミュニケーション。ねだりすぎないこと。女の子側はお金をもらっている立場なので。私からお返しとして、プレゼントを渡すこともあります」
最後に「今後はどうしていきたいのか」を聞いた。
「いまはこのまま続けていきたいです。どこかで終わると思いますが、そのときはしょうがないかなって。さすがに結婚してからでも続けようとは思わないですけれど」
「あと、もう少しパパは増やしたいかも。あと3人くらい。もう少しお金欲しいですから」
パパ活に潜む危険性とは
日々のもやもやを語り合う番組「もくもくニュース」では、ネット上でのトラブルやSNSの上手な使い方について、ゲストと一緒に考えます。
ゲストのNPO法人BONDプロジェクト代表の橘ジュンさんは「パパ活をやっている子にはさまざまな事情がある」「豊かになるためにパパ活をやっている子たちは違う」と話します。しかし、そこには当然危険性も。
「SNS、トラブルはすぐそこに」
番組はこちらからご覧になれます。
【ゲスト】姫乃たま(地下アイドル、ライター)、橘ジュン(NPO法人BONDプロジェクト代表)
【MC】ハヤカワ五味(経営者)、大島由香里(フリーアナウンサー)
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