TBS「マツコの知らない世界」が出演者の貴重資料を紛失 提供者は「考えられない理由だった」

    情報提供を呼びかけている。

    TBS系列の番組「マツコの知らない世界」。2016年10月18日放送回「号外の世界」にて、出演者から預かった貴重な資料を番組側が紛失していた。7月8日、公式ホームページにて発表した。

    同番組は、さまざまなジャンルの識者をゲストに招き、マツコ・デラックスさんとトークを繰り広げるもの。

    昨年10月18日放送回では「号外の世界」と題し、号外研究家の小林宗之さんをゲストに呼んだ。その際、小林さんから借りた資料のうち、以下の8点を紛失したという。

    1. 明治17年8月30日付東京日日新聞号外(葉書号外)裏表1点ずつ「清佛要件の電報を特に御報申上候」
    2. 昭和16年12月8日付名古屋新聞号外「英米と戦闘状態」
    3. 昭和16年12月8日付大阪毎日新聞号外「ハワイ等奇襲奏功」(最終行が滅失しているもの)
    4. 昭和16年12月8日付大阪新聞号外「ハワイ等奇襲奏功」(3と同じ記事。最終行まで残在しているもの)
    5. 昭和16年12月8日付名古屋新聞第2号外「ホノルルを大空襲」
    6. 昭和16年12月10日付朝日新聞号外「陸海軍協同で、比島上陸」
    7. 昭和18年9月9日付中部日本新聞号外「戦争の大勢に影響なし」
    8. 昭和19年8月11日付朝日新聞・産業経済新聞・大阪新聞・毎日新聞・共同特報「今暁本土来襲の敵機撃退」

    公式ホームページでは、これらの資料を写真付きで紹介。小林さんには謝罪をし、すでに和解しているとした。また、同様の号外を持っている人と紛失した資料の情報を募っている。

    小林さん「考えられない理由だった」

    BuzzFeed Newsの取材によると、小林さんに番組からオファーがあったのは8月頃。貸し出した資料は約300点。10月6〜8日くらいにスタッフが京都の自宅まで取りに来た。収録日はオンエア一週間前の10月11日だった。

    10月18日にオンエア。番組側からあった紛失した理由について小林さんはこう話す。

    「一応、弁護士を立てて和解成立ということになっているので詳しくお話しすることができず。ただ紛失は考えられない理由でした。そちら(取材した記者)が想像している以上のことだと思います」

    TBSは12月5日付で管轄の赤坂署に紛失届を提出した。

    BuzzFeed NewsはTBS広報部に紛失の経緯を問い合わせたが「番組ホームページに記載していることがすべて」とし、回答を控えた。

    小林さんは自身のTwitterでも情報提供を呼びかけている。9日現在、手がかりとなる情報は寄せられていないとのこと。

    【お知らせ ※拡散希望】昨年、TBS「マツコの知らない世界」に出演した際、番組へ貸出した資料の内8点を紛失されるという事件が発生しました。現在に至るまで、資料は発見されておりません。詳細はhttps://t.co/sPZUWuV2r8  情報求む! #マツコの知らない世界 #号外

    ▲小林さんのツイート

    なにか情報をお持ちの人は小林さんご本人。または下記の番組メールアドレスまで連絡を。

    matsuko@best.tbs.co.jp

    サムネイル写真=時事通信