コブクロ、一部ファンのグッズ制作を異例の「名指し注意」 著作権侵害と判断

    管理人に取材を申し込んでいる。

    人気デュオ「コブクロ」の公式Facebookアカウントが6月29日、個人でのグッズ制作について注意喚起をした。

    投稿された内容では、個人で書いたイラストを使用したグッズ制作などは「個人で楽しむ範囲」に限り、常識点な観点を持って許諾してきたと説明。

    しかし、サイトのオフィシャルロゴやツアーロゴ、アーティスト写真などを無断で使用し、“常識を逸した”創作活動をしているグループが見られという。複数人への配布や販売などの活動があったとのこと。

    公式はこれらの行為を肖像権・著作権を侵害する行為とし、これまでに許諾していた範囲での行為も含め、全面的に個人でのグッズ制作を禁止せざるを得ないとした。「出来れば厳密に取り締まることなく、皆様に楽しんでいただきたいと思っております」とも述べている。

    これらは「KOBUKURO-DAYS」なるグループの行為であったことを名指しで注意。過去にも別のアーティストでファンの“行き過ぎた創作活動”について運営側が注意することはあったが、名指しで注意するのは極めて珍しい。

    活動について多数の通報を受けていたとのことで、許容の範囲を超えた行為との判断。同グループに制作物の回収と掲載中の関連記事の削除を依頼した。

    また、「KOBUKURO-DAYS」の活動に関わる制作物のツアー会場での着用。および持参することも控えるよう呼びかけた。

    グループの管理人が謝罪。

    これをうけ、同グループ管理人の男性は6月30日、Facebookに以下の謝罪文を投稿した。※現在は削除されている

    この度はコブクロ関係者様KOBUKURO-DAYSメンバーの皆様には大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。

    心からお詫び申し上げます。

    Tシャツを購入して頂いた方々にはお手数をお掛けする事になるのですが今回のTシャツは全額返金の回収をさせてください。

    予定しておりました義援金活動も出来なくなってしまいます。

    ごめんなさい。

    ご返却の詳細に関しましてはオーダー頂いた時のメール、メッセンジャーで個々にご連絡致しますので受信できるように設定もお願いします。

    責任を持って最後まで行います。

    コブクロが好きで応援する気持ちで立ち上げたグループKOBUKURO-DAYSそんなグループにたくさんの方が賛同してくれたにも関わらず管理人が全ての人に迷惑を掛けてしまったことは事実です。

    メンバーの皆様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

    7月6日をもちましてKOBUKURO-DAYSを閉じます。

    私個人としましては今回のツアー参歌の自粛を致します。

    他の管理人メンバーもそれぞれが思う責任の取り方でけじめをつけていきます。気持ちの伝わるメンバーがいてくれて毎日がしあわせでした。ありがとうございました。

    投稿内にある「予定していた義援金活動」とはなにか。得ていた利益をどうしていたのか。BuzzFeed Newsはこの管理人に取材を申し込んでいるが、回答はまだない。

    7月1日現在、同グループのページは閲覧できなくなっている。

    ファンの思いは。

    今回の騒動をコブクロファンはどう思っているのか。1人の女性がBuzzFeed Newsの取材に話す。

    「個人制作のグッズを販売していたファンに対しては、少し考えればしてはいけないこととわかるだろう、と呆れる気持ちもあります。しかし、制作することで“コブクロ愛”を示したいという気持ちはわかる部分もあります。私も自分で身に付ける程度で個人制作をしていますので」

    複雑な心情を語ったのち、フリマアプリにも言及した。

    「ただ、コブクロデイズに限らずメルカリなどのフリマアプリを検索したらそのような非公式のグッズはたくさん出品されています。数人に削除するようお願いをしてみましたが、『他の人もしているのだからいいだろう』と逆ギレされるときもありました」

    「フリマアプリの規約にもあるようにアーティスト写真などを無断使用した非公式のグッズの販売は禁止されていますが、数が膨大であるためアプリ事務局も対応できないのかな、と」

    最後にこう話した。

    「今回、コブクロ公式が発表してくれたことは、純粋なファンの燻っていたモヤモヤを解決することにも繋がりましたし、販売活動をしていたファンに釘を刺す役目にもなり、非常にありがたいことだと感じています。欲を言うと、コブクロ公式からフリマアプリの運営事務局に対して、規制を強めるよう要請していただければ、もっとこの問題は解決に向かうと思っています」