JASRAC、BGM無断利用店に全国初の著作権侵害行為の差止めと損害賠償を請求

    2015年には民事調停を申し立てていた。

    日本音楽著作権協会(以下、JASRAC)は7月11日、JASRACが著作権を管理している音楽著作物を、利用許諾契約を締結しないまま利用している店があるとして、管理著作物の使用禁止(差止め)と損害賠償を求める訴えを提起した。

    該当の店舗は、理容店「Elfina (エルフィナ) 」(北海道札幌市中央区)と飲食店「Jamaican Corner BROWN'S(ジャマイカン コーナー ブラウンズ)」(香川県高松市)の2店舗。訴えはそれぞれ、札幌地裁と高松地裁に起こした。

    JASRACによると、同店は管理著作物を無断でBGM利用しており、再三にわたりそれぞれの経営者に利用許諾契約を締結するよう求めてきた。

    2015年には民事調停を申し立てたが、両経営者とも契約に応じず、現在も無断で管理著作物の利用を続けているという。

    JASRACは「著作物利用許諾契約を締結し、適法に音楽を利用している多くの利用者との公平性を確保するため、このような無断利用をこれ以上放置することはできない」として、訴訟提起に及んだとしている。

    JASRACがBGM利用施設に対して著作権侵害行為の差止めと損害賠償を求めて訴訟を起こすのは全国初。

    サムネイル写真=時事通信