ネットメディア「ハフィントンポスト日本版」に掲載された「「パラリンピックが終わったら安楽死を考えている」金メダリスト、病と闘う苦しみを明かす」という記事。
ハフィントンポスト日本版によれば、開催中のパラリンピックリオ大会に出場しているベルギーの車いす陸上選手マリーカ・ヴェルヴートさんは、2000年に脊椎変性疾患を発症。体が麻痺し、車いす生活になった。
このようなヴェルヴートさんの説明を置いたうえで、次の記述を載せている。
しかし、病は容赦なくヴェルヴートを襲っている。あまりの耐えがたい痛みに、彼女はリオ大会のあとに安楽死を考えていることを明かした。
「金メダルをとって笑っている私を知っている人は多いでしょう。しかし影の一面は誰も知りません。金メダルを目指していますが、痛みがひどくて10分しか寝られない夜もあります。リオ大会は私の最後の夢です。昼も夜も病気と闘わなければいけませんが、練習の手は緩めません。人生をリオの表彰台で終えることができたら」とフランスの新聞ル・パリジャンに語った。また、「リオ大会の後、現役を引退するつもりです。私にはやりたいことがあります。曲芸飛行もやってみたい。それから安楽死も考え始めています」とデイリー・エクスプレス紙に語っている。
特定の媒体名は出していないものの、下記のように書いている。
彼女は、今大会直後に安楽死する――。事の発端は、数日前、そう伝えた欧州メディアの報道だ。その直後、人生最後の大会にかける彼女の姿を伝えようと、各国のメディアから取材の申し込みが殺到したことから会見で説明したかったという。集まった約40人の記者とカメラマンを前に、笑顔で語った。「リオ後に安楽死するという報道は間違いです」
これは、ヴェルヴートさんが11日に開いた記者会見をもとに書かれたものだ。
記事によれば、ヴェルヴートさんは、2008年に3人の医師の判断を経て合法的に安楽死をする書類を準備。安楽死という選択肢があることを知ってもらいたい思いはあったが、「すぐに死のうとしているという報道のされ方には抵抗感があった」とのこと。
会見では、「私はまだメダリストして、生きることを楽しみたい。20年には観客として日本に行きたい」とも述べている。
ハフィントンポスト日本版は、朝日新聞社との合弁会社。
9月12日現在、ハフィントンポストおよび、Spotlightの記事は訂正されていない。