「祖父のたばこを食べていた」帰省先で子どもの事故には要注意です

    見慣れない帰省先では興味を引かれるものがたくさんある。

    子どもを連れて帰省する人が増える時期。帰省先で事故に注意するように消費者庁が呼びかけている。

    同庁には、次のような帰省先での事故情報が医療機関から寄せられているという。

    「親の実家へ帰省中、子どもが口をむしゃむしゃしていると思ったら、たばこを食べていた。つかまり立ちをして、棚の上にあった祖父のたばこを床に落とした様子で、その後5回おう吐した。(0歳)」


    「親の実家にて、子どもが床に置いてあった炊飯器の蒸気に触れ、右手にやけどを負った。近くには大人が何人もいたが、目を離していた。(1歳)」

    ほかにも、やかんや電気ポットによるやけど、ドアに指を挟む事故が発生している。

    環境が異なる帰省先には、子どもが見慣れないものが多く、興味を引かれたり、危険を認識できなかったりして事故につながるケースが多発するとのこと。また、帰省先で十分な事故防止策が取られていないことも要因だという。

    防止策として、子どもが触ったり、誤飲したりする危険なものがないか確認し、滞在中は子どもの目に触れず、手の届かない場所で使用、保管するようにすること。

    それらの対策が難しい場合は、その危険性を家族で認識、共有しておき、子どもの行動から目を離さないよう呼びかけている。

    たばこを誤飲してしまった場合は…

    冒頭の実例でもあった「たばこの誤飲」の対策については、まず、たばこや灰皿などを子どもの手の届く場所に置かないこと。

    また、中身が残った飲み物の缶を灰皿代わりにし、吸い殻を入れると誤飲しやすい上に、ニコチンが溶け出し体内に吸収されやすい状態になるため、避けるようにする。

    たばこを誤飲してしまった場合は、喉の奥に指を入れるなどし、刺激をして吐かせ、すぐに医療機関を受診すること。水や牛乳を飲ませると、水分によりニコチンが吸収されやすくなるので避けるように呼びかけている。