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地下アイドルのTwitter使用率は100% そこに潜む危険性とは

プライベートを“切り売り”するアイドルのSNSには危険も潜んでいる。

SNSは便利な面もある一方で、危険性もある。自分のプライベートをSNSで“切り売り”するアイドルだったら尚更だ。

「地下アイドルのTwitter使用率は100%」

Takumi Harimaya / BuzzFeed

▲姫乃たまさん

BuzzFeed Newsは、16歳からフリーランスで地下アイドル活動を始め、現在は文筆業にも携わる姫乃たまさん(@Himeeeno)に話を聞いた。

姫乃さんは、Twitterを告知やファンとのコミュニケーションで活用している。

「地下アイドルはTwitterの利用率が100%なんです。ファンの方もTwitterを主に使っている人たちなので。Instagramはオシャレな感じで、ハードルが高い」

姫乃さんは、これまでSNSを通じて不快なメッセージを受け取ったり、身の危険を感じたりしたことがあるという。

「海外の男性から卑猥な画像がDMで送られてきます。事務所に所属していないですし、仕事の連絡がSNSに来ることもあるので、どうしても確認しないといけないんです」

「あと、地味に怖いのは永遠に質問ばっかり送ってくる人。リプライで『好きな色は何色ですか?』などと送ってくる人がいて、私たちのように常にオープンスペースを作らざるを得ない職業の女の子たちに対して、リプライを送りまくっている人がいるんです。アイドルやAV女優、コスプレイヤーとか。別に害があるわけではないですが、ちょっと怖いですよね」

ネットと現実の区別がつかなくなった末に…

「あとはTwitterで『死にたい』『自分のことは理解してもらえない』とリプライを送ってくる鍵付きのアカウントがあって。でも、アイドルってカウンセリングの一端を担っている部分もあると思うので、放っておいたんです。けれど、そこから頻度も多くなってきて見たら、私のライブ現場の写真があがっていたんです。すぐそこまで来ていたんだなって…」

「その後もエスカレートしてしまい。私がライブから帰ろうとしたら、私服のコートのポケットの中に手紙のようなものが入っていて。私の出番中に、コート見つけて、手紙入れたんだろうなと。ネットと現実の区別がつかなくなると本当に怖いです」

居場所が特定されることもあったという姫乃さん。

「地下アイドルの友達とカフェでお茶をしていて、友達がその写真を投稿してしまったんです。そうしたら写真からお店を特定した彼女のファンが来てしまって。こちらも『来ないでよ!』とは言えないですし、困りました。誹謗中傷などよりも、そういう悪意のない人への対応の方が難しいなと感じるときもあります」

「プロデューサーおじさん」ってなに?

Takumi Harimaya / BuzzFeed

そのような人たち以外にも、「プロデューサーおじさん」というものがアイドルたちの中では存在するという。

「私、理不尽な誹謗中傷は少ないほうです。性格的なものだと思うんですけど、ボーッとしているから攻撃してもしょうが無いと思われているのかもしれません。説教厨と呼ばれる『プロデューサーおじさん』も多いので、運がいいですね…」

「ずっと説教してくるというか、プロデュースしようとしてくるんです。こちらがアドバイスを求めていないのに『こういうライブハウスに出た方がいい』『このアーティストとコラボした方がいい』とか。その人の趣味なんでしょうけど」

「でも地下アイドルは、誰しもファンの母数が多いわけではないから、売れるかどうか分からない状況よりは、ファンの人が一人でも喜んでくれた方が良いって思っちゃう子もいて。気持ちはわかるのですが、言うことを聞く真面目な子ほど、それに応えようとして潰れてしまうのは勿体無いですね」

「ファンとの距離」をどう考えるか。

時事通信

冨田真由さんが刺された現場(2016年5月21日撮影)

2016年5月、東京都小金井市でシンガーソングライターの冨田真由さんがファンの男にナイフで刺され、重傷を負った事件があった。

男は、冨田さんのブログやTwitterにあてて、執拗な書き込みをしていたことが、あとでわかった。

姫乃さんはこの事件を振り返る。

「あの事件の後、自分の居場所を告知しないといけない活動をしている人はみんな対策に頭を悩ませたと思います。予算のある事務所はライブの前にセキュリティを入れたり、持ち物検査をしたりしましたが、普段から現場に通っているファンが悪いわけではないので難しいですよね。彼ら以外にもSNSで自分の居場所を伝えないといけない。そのバランスが本当に難しいなと感じた一件でした」

事件後、“ファンとの距離の取り方”が議論されたが、姫乃さんはこう考える。

「人って一人一人違うので全員一括にこう接するというのはないです。対面してファンの人を見て、この人はこういうふうに対応した方が良いな、と考えるのが本当の平等だと思います。同じ対応でも、すごい距離が近いと思う人と、このぐらいが普通だよねって思う人がいるので、そこは様子を見ながら対応します」

あなたのSNS大丈夫?

BuzzFeed

日々のもやもやを語り合う番組「もくもくニュース」では、ネット上でのトラブルやSNSの上手な使い方について、ゲストと一緒に考えます。

「SNS、トラブルはすぐそこに」

番組はこちらからご覧になれます。

【ゲスト】姫乃たま(地下アイドル、ライター)、橘ジュン(NPO法人BONDプロジェクト代表)

【MC】ハヤカワ五味(経営者)、大島由香里(フリーアナウンサー)

番組の感想や意見は、Twitterのハッシュタグ「#あなたのSNS大丈夫」で募集しています!

Contact Takumi Harimaya at takumi.harimaya@buzzfeed.com.

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