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「みんなが見たことがないものを作りたい」 ラッパーGOMESSが目指す音楽とは

ヒップホップの新たな表現方法。

こちらは、第2回高校生ラップ選手権で、準優勝に輝いたラッパーのGOMESSさん(@gomessthealien)。

彼がラップと出会ったきっかけは? 目指す音楽とは? BuzzFeedは、彼の心境に迫った。

ラップとの出会いは?

GOMESSさんは静岡県出身で、現在21歳。

「小学校6年生のときから、DTM(デスクトップミュージック)で音楽制作をしていました。いろいろなジャンルの音楽を聴いていて、そのうちのひとつがヒップホップ。そのころは『これがヒップホップなんだ!』という感覚はなく、こんな音楽もあるんだくらいでした」

「中学一年生のときに、制作した音楽で小さな賞を獲ったんです。本当に小さな賞だったんですけど、このまま終われば輝かしい功績で音楽人生を終われるなと。実際に辞めてみたんですが、暇で……。それで、歌詞を書いたり、遊びでフリースタイルをしたりラップを始めるようになりました」

その後、高校生ラップ選手権に応募。メディア初出演で、MCバトルの経験もなかった。当時の感想を聞いたら、「なんでこんなひどいこと言われるんだろう。音楽の話、しないのかよと思った」とのこと。

いまのMCバトルブームに思うこと

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高校生ラップ選手権や、フリースタイルダンジョンなどの影響で、いまは空前のMCバトルブーム。「こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど」と前置きしたうえで話す。

「高校生ラップ選手権はじめ、いまのMCバトルは全体的に音楽的レベルが低い。人口が増えて、ブームの影響でラッパーたちにお金が回るようになったのはいい傾向だと思う」

「しかし、バトルの会話が10年前となにも変わっていない。韻を踏むのは本来ライミングであり、リズムの技法。しかし、日本のラッパーの多くは語学的に行っている。言葉遊びは音楽的じゃない」

語学的な韻の踏み方に捉われすぎており、音楽としてのレベルは下がっている、というのがGOMESSさんの考えだ。

「これでは単純にバトルをする人口が増えただけ。レベルの底上げにはなっていない」とも。

GOMESSが目指す、これから

GOMESSさんは10歳のときに自閉症と診断されている。ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状もある。

「なにもやりたくなかったり、集中力をコントロールできないときもありますが、決してマイナスだけではありません。集中力が働くときは、音楽にずっと打ち込められますし」

「ずっと蔑まれていると思って生きてきました。しかし、バトルで注目されるようになり、単純にうれしかったです。しかし、みんなの手のひらを返したような態度に怖くなりました。それも含めいい経験でした」

現在は、楽曲制作や作詞提供などを中心に活動している。4月には1stミニアルバム「情景 -前篇-」をリリースした。後篇は秋ころ発表予定。

「ラップを用いた舞台劇を作りたいと思っている。メッセージを伝えるのには、いろんな表現方法があるから試したい」

「やりたいことは音楽だけではない。やりたいことのなかに音楽があるだけ。従来のミュージカルではなく、ヒップホップミュージックとも違う、みんなが見たことないがないものを作りたい」

夢を語り、照れくさそうに笑いながらも、目線は日本語ラップ界の未来を見ていた。

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