クリスマスイブの12月24日、宅配ピザチェーン店「ドミノ・ピザ」の一部店舗で混乱が起こりました。
クリスマスイブにピザを予約していた客が店舗に受け取りに行くも、「ピザがまだ焼けていない」「受け取れない」という声がネット上に上がりました。
店の前は客や車でごった返し、一部店舗では警察が出動する事態も。
「まだ焼き始めていない」 店でなにが…?
BuzzFeed Newsは、実際に混乱に巻き込まれた人に話を聞きました。
ざら速さん(@ZARASOKU)は、ドミノ・ピザ八柱店(千葉県)でピザを注文していました。
「19時10分ころ、受け取りに行ったら上の画像のように行列ができていました。それから15分ほど並んでいたのですが、いっこうに行列は進みませんでした」
「1人で受け取りに行ったので、行列を離れて店員に声をかけることもできず、その場で店に電話をしました」
電話では「まだ焼き始めていない」「まだ17時台のお客さまのピザを焼いている」といわれたそう。外に並んでいたのは、約20人ほど。
ざら速さんは、並んで待っていてもしょうがないと判断し、いったん帰宅。「焼きあがったら電話してください」と伝えましたが「それはできない」と言われました。
1時間後、確認の電話を入れますが、電話は繋がりません。キャンセルもできないので、仕方なく20時20分頃に再度店舗に向かいました。
そのときは店員が外に出ており「今18時後半のお客様にお渡ししています」と告知をしていたので、並ぶことに。
最終的には、20時45分ぐらいに「19時15分でお待ちの◯◯さま」と約1時間半遅れでピザを受け取りました。
その際、謝罪等はまったくなく「遅くなって申し訳ございませんでした」とも言われなかったそう。
「昨年のクリスマスも同じようにピザを頼んでいたのですが、このようなことはなかったので『今年は何だったんだろう?』と不思議に思いました」と話します。
「予約の意味はなんだったのか」
取材に応じてくれたほかの客は12月7日の時点で、24日19時50分の受け取りで予約をしていました。店舗は高塚新田店(千葉県)。
「受け取り5分前の19時45分くらいに店に到着しました。30人くらいが並んでいたと思います」
「予約していない人たちと同じように待つことにも納得いかず、すぐにお店の外から電話をしましたが、バイトと思われる子も謝るばかりでいつになるかまったく分からず、その場でキャンセルをしました」
すでにネット決済をしていましたが、返金の手順がわからず、後日問い合わせをするとのこと。
「現場は大混乱でバイトの子に文句を言う気にもなりませんでした。予約の意味なんだったのか知りたいです」と話します。
原因を聞くも「謝罪文以上のことをお話できません」
ドミノ・ピザは、今回の事態をうけ、公式ホームページに下記の謝罪文を掲載しました。
【クリスマスイブ営業のお詫び】12月24日(土)は想定を大幅に上回るご注文をいただき、多くのお客様に配達遅延や店頭受け渡し遅延でご迷惑をお掛けいたしました。この結果を深く反省して、今後よりよいサービスを提供できるように、スタッフ一同で取り組んでまいります。このたびは大変申し訳ございませんでした。(原文ママ)
なぜ、今回のようなことが起こったのか? 予約段階で把握できなかったのか?
BuzzFeed Newsが、ドミノ・ピザ ジャパンPR担当に話を聞いたところ「現在はお客様への対応を最優先しております。原因については現状、ホームページにある謝罪文以上のことをお話できません」と説明。
今後、原因についてコメントを出すかという問いにも「現在のところ予定はありません」と話しました。