「私たちの街にオウムはいらない」 オウム後継団体、周辺住民の不安は消えない

    近隣住民は「これからの不安の方が大きい」と話した。

    オウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら7人に7月6日、死刑が執行された。

    麻原死刑囚の刑執行の報道が流れてから間もなく。

    東京都足立区にあるオウム真理教の後継団体「アレフ」の主要拠点前には、警視庁や公安調査庁、足立区の職員、さらに報道陣が詰め掛けていた。

    建物のカーテンはほとんどが閉められていたが、隙間から部屋の明かりが漏れていた。信者と思われる人物が建物内から外の様子を伺う場面もあった。

    公安調査庁は刑の執行を受け、足立区をはじめとする各地の「アレフ」関連施設で、団体規制法に基づく立ち入り検査を行った。

    東京新聞によれば、足立区の施設には50人程度の信者が生活しているという。

    周辺住民の不安は続く

    足立区によると、住民らが2010年にアレフに対する対策住民協議会を発足。解散と撤退を求めてきた。

    施設の周りには「オウム(アレフ)断固反対 私たちのまちにオウムは要らない」と書かれたのぼりが多数立てられている。

    「アレフ」施設前には近隣住民の姿もあった。そのうちの1人で、反対運動にも参加して来たという50歳代の男性が、BuzzFeed Newsの取材に話した。

    「気になって様子を見に来た。ホッとしたというよりは、私たちはこれからの不安の方が大きい。なにかしらの行動はするだろうし、今まで以上に警戒しないといけない」

    「麻原の遺骨がここに来るという噂もある。そうなれば、全国の拠点がここに集結するかもしれない。ひとつの区切りにはなったが、これまで以上に不安は大きい」