ロシアとウクライナの間の緊張が高まる中、世界各地で抗議の輪が広がっています。
2月23日にはイギリスやスウェーデンのロシア大使館前で、「戦争にNOを」「ウクライナへの攻撃をやめろ」などと書かれたプラカードを手にした人々が抗議の声を上げました。
しかし24日(日本時間)、ロシアはウクライナへの「特別な軍事作戦」を発表。抗議の輪は今後、さらに大きくなりそうです。
イギリス・ロンドンのロシア大使館前では23日、「ウクライナと共に」「戦争にNOを」と書かれたプラカードやウクライナ国旗を持った人たちが集いました。
「ロシアのウクライナへの攻撃を止めろ!」
ヨーロッパ、アジア、米国など各地からウクライナに連帯
23日には、スウェーデン・ストックホルムのロシア大使館前でも抗議がありました。
「ウクライナから手をはなせ」
「プーチンのウクライナへの攻撃を止めろ」
抗議の動きは、アジアでも。
ネパールでは人権活動家たちがウクライナに連帯し、ロシア大使館前で抗議しました。
「戦争は大きな犯罪だ」「戦争を止めろ」
「ロシア、侵略をやめろ」「ロシア、戦争をやめろ、平和を」
アメリカでは、ワシントンD.C.にあるホワイトハウス前で集会が開かれました。
報道によると、抗議には約300人が参加。ウクライナに家族や友人がいる人々が、戦争に反対すると共に、米政府への対応も呼びかけました。
「平和=勝利」
ウクライナ国内でも、各地で抗議集会が。
首都キエフの外務省前では、人々はロシアに対する制裁などを呼びかけました。
「さらなる犠牲者を待つな」「制裁を」
「欧州での平和を守るために、プーチンと彼の戦争を止めろ」
ウクライナ南部のオデッサでは、大勢の人たちがウクライナの国旗などを持って、抗議の行進をしました。
抗議がこうして世界各地に広がる中、CNNは24日午後(日本時間)、首都キエフなどで爆発音が聞こえたと伝え、ウクライナ内務省当局者の話として、ミサイル攻撃が始まったと報じました。
プーチン大統領は「特別な軍事作戦」の開始を発表。懸念されていたロシアによるウクライナ侵攻が始まった模様です。
ウクライナのクレバ外相は「プーチンがウクライナ侵略を始めた」「平和なウクライナの都市が攻撃にさらされている。これは侵略戦争だ」とツイート。
「世界はプーチンを止めることができるし、止めなければならない。今こそ行動する時だ」と呼びかけました。
平和を求める輪は今週末にかけて、各地でさらに大きくなりそうです。