「最も求められているのは水」火山灰に覆われたトンガの島。ニュージーランド国防省が写真公開。物資の支援急ぐ

    大規模噴火があったトンガの写真を、ニュージーランド国防省が公開しました。

    ニュージーランド国防省は1月18日、大規模噴火が発生した南太平洋のトンガの空撮写真を公開しました。

    公開された写真には、トンガ中部にあるハアパイ諸島のノムカ島で、建物や木々など、一帯が火山灰に覆われている様子が写っています。

    1月15日(日本時間)に発生した大規模噴火の影響で、トンガでは電話やインターネットがつながらない状態が続いており、被害の全容がわかっていません。

    ニュージーランドとオーストリアは被害状況や必要な支援について調査するため、哨戒機を派遣していました。

    「現段階で最も求められているのは、水だ」国防相

    写真からは、海岸沿いの木々がなぎ倒されている様子も確認できます。

    ニュージーランド国防省は、空港の滑走路が火山灰で覆われているため、支援物資を積んだ輸送機の出発に遅れがでているとしています。

    そのため18日には、飲料水など支援物資を積んだニュージーランド海軍の哨戒艦が現地に向け出発しました。

    ヘナレ国防相は「現段階で最も求められているのは、水だ」と説明。

    18日中にも第2陣として出発する支援物資では、水25万リットルを運び、1日に7万リットルの水を作れる海水淡水化装置を送ると発表しました。

    岸田首相は17日、トンガの大規模噴火に対するお見舞いのメッセージを発表し、「日本政府として、貴国の復旧・復興のため、できる限りの支援をしたいと思います」としています。