地下鉄駅のゴミ箱撤去へ。いつから? 自販機横や女子トイレはどうなる? 東京メトロに聞いた

    東京メトロの駅にあるゴミ箱が撤去されます。自動販売機の横のリサイクルボックスや、女子トイレ個室のゴミ箱は? 聞きました。

    東京メトロの駅構内に設置されているゴミ箱が、1月16日の営業終了後に撤去されます。

    東京メトロの広報担当者は取材に対し、撤去の理由を「駅構内のセキュリティ強化」と説明しました。

    自動販売機の横のリサイクルボックスや、女子トイレ個室のゴミ箱はどうなる?

    広報担当者に聞きました。

    広報担当者によると、撤去されるのは、駅プラットホームなどに設置されている「かん・びん・ペットボトル」「その他のゴミ」「新聞・雑誌」の3種類に分かれているゴミ箱。

    1月17日の始発から、ゴミ箱はない状態になります。

    自動販売機の隣などには、缶・ペットボトルのリサイクル用回収箱が設置されていますが、広報によると、それらは撤去されません。

    女子トイレの個室に設置されている生理用品用の小さなゴミ箱も、引き続き設置されるということです。

    コストカットのため?→「過去に不審物と思われるもの」

    東京メトロは1月5日から、駅のゴミ箱付近に貼り紙を掲示して、ゴミ箱撤去について周知。

    駅長からのお知らせとして「ご利用のお客様には大変ご迷惑おかけしますが、ゴミはお持ち帰りいただきますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と呼びかけています。

    Twitter上では「コストカットのため?」「不便」などの声もあがっています。

    広報担当はこの点について、以下のように説明しました。

    「セキュリティのためです。過去には、営業に支障をきたすような不審物と思われるものがゴミ箱に入れられていたこともありました」

    広報によると、ウェブサイトやSNSなどでのお知らせは予定していないということです。

    東京メトロではこれまでにも、地下鉄サリン事件(1995年)や、スペインでの列車同時爆破テロ(2004年)発生時などにゴミ箱を撤去。

    海外の要人が来日する際などにも、使用できない状態になっていました。

    今回の撤去について広報は、「これまでも、社会情勢に応じてゴミ箱の撤去や設置をしてきましたが、(今回は)一概に特定の事件を受けて撤去するということではありません」と話しました。

    東京メトロでは2005年にゴミ箱を再設置した際から、中が見える透明パネルのゴミ箱にしていました。

    撤去の対象は東京メトロの全駅ですが、他社が乗り入れている「共同管理委託駅」では引き続きゴミ箱が設置されます。

    「共同管理委託駅」には、半蔵門線の渋谷駅、東西線の中野駅・西船橋駅などがあります。