スターバックス コーヒー ジャパンは2月15日から、全国の店舗でアイスコーヒーやアイスティーを紙製カップで提供し始めました。
これまでアイスドリンクは使い捨てのプラスチックカップで提供していましたが、プラごみ削減のためにカップを変更。フタもストローを使わず飲める形状になりました。
2020年11月から先行して101店舗で実施されており、今回、全国の約1600店舗に拡大されました。
「紙カップ」どんなもの?ふやけない?
冷たい飲み物を入れると、ふやけてしまいそうなイメージがある紙カップですが、スターバックスでは濡れてもカップが柔らかくなったり、ふやけたりしないように、改善を重ねてきたそうです。
担当者によると、内外両面にラミネート加工が施されているため、結露の影響を受けにくく、長時間利用しても耐久性があるのだとか。
カップの原材料にも、適正に管理された森林などから供給された「FSC認証」の紙を使っています。
インドや台湾のスターバックスでは、すでに紙カップでアイスドリンクの提供を始めていて、日本もそれに続く形に。
この紙カップはアイス、ホットのドリンク両方に使われます。
どのドリンクが紙カップに変更?
変更の対象となるアイスドリンクは、アイスコーヒーとアイスティー(ブラック・パッション)の2種類。
春ごろからは、アイスラテやエスプレッソ、ココアなども追加。この取り組みにより、年間約6100万杯分のプラスチックカップ削減ができるということです。
フラペチーノなどに関しては、今まで通りプラ製カップで提供されます。
フタもストローを使わない形に変更へ
カップだけでなく「フタ」も変わります。
従来のフタはストローを差し込む形になっていましたが、新しいフタでは、ストローを使わずそのまま飲み口から飲めるようになります。
フタの飲み口は提供時には閉まっており、購入者が自分で開ける仕組みです。
アイスドリンク用のストローは昨年1月から、紙製に切り替えられていましたが、新しい紙製カップではストローの使用量自体を削減することを目指しています。
(※ストローを飲み口にさして飲むことも可能です)
ホットドリンクも同様のフタに変更。プラ製マドラーも廃止され、プラ削減につながります。木製マドラーはこれまで通り提供されます。
フタはポリスチレンを使用していて、プラ製容器の分別収集をしている自治体ではリサイクル可能ですが、今後さらに環境負荷が低いものに切り替えていく予定ということです。
スターバックス コーヒー ジャパンの輿水幸代・ストアマネージャーは、「ペーパーカップでのお渡しや、紙ストローのご提供などのアクションが、一人ひとりのお客様の気持ちを確かに動かしていると感じます」。
趙珠希ストアマネージャーも「新たなスタイルによる戸惑いなど、たとえ困難が伴うチャレンジだとしても、未来の地球環境を守る行動を優先させられるブランドでありたい」としています。