安倍元首相が銃撃で死去。「失血死」「病院到着時には心肺停止」と病院が会見

    参議院議員選挙の応援演説中に銃撃をされ、病院に搬送されていた安倍晋三元首相が7月8日、亡くなった。安倍氏が搬送された病院が会見を開いた。

    参議院議員選挙の応援演説中に銃撃をされ、病院に搬送されていた安倍晋三元首相が7月8日、亡くなった。67歳だった。

    安倍氏が搬送された奈良県立医科大学附属病院は、8日午後6時すぎに会見を開き、「失血死だった」と説明した。

    奈良県立医科大学附属病院の救急医学の福島英賢教授によると、首の「真ん中から少し右の2箇所」に銃撃を受け、傷は心臓に達する深さだった。

    20人以上の医療従事者で、止血や大量輸血(100単位以上)の処置がされたという。

    病院によると死亡時刻は午後5時3分だった。手術中には、弾丸は確認されなかったという。

    福島教授は、以下のように説明した。

    「心臓に大きな傷があった。弾丸による心損傷があった」

    「病院に到着した時には心肺停止状態で、蘇生措置を致しましたが、残念ながらお亡くなりになりました」

    奈良での演説中に銃撃。警察は男を現行犯逮捕

    事件があったのは奈良市の近鉄大和西大寺駅前。7月8日午前11時半ごろ、応援演説で壇上にいた安倍氏が背後から男に銃で撃たれた。

    意識不明・心肺停止の状態で病院に搬送されたが、約5時間後に死亡が確認された。

    警察は奈良市の山上徹也容疑者(41)をその場で殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。NHKによると、3年間、海上自衛隊に勤務していた経歴がある。銃は手製のものとみられるという。

    サムネイル:時事通信