性行為って何? どうやったら妊娠する? わたしが性教育の授業で習いたかったこと【2022年上半期回顧】

    性教育の授業で、どんなことを習いたかったですか? BuzzFeed NewsのLINE公式アカウント「バズおぴ」に寄せられた読者の皆さんの声をご紹介します。

    2022年上半期にBuzzFeed Newsで反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:6月12日)


    小学校や中学、高校で受けた「性教育」の授業。

    大人になって、あの時こういう情報が知りたかったのに…、もっとこういうこと教えてほしかった…、と思ったことはありますか?

    BuzzFeed NewsのLINE公式アカウント「バズおぴ」で、性教育で学びたかったことについて意見を募ったところ、性的同意や、生理がきた時の対応について知りたかったなど、多くの声をいただきました。

    その一部をご紹介します。

    「なぜそんな大切なことを授業でやらなかったの」

    寄せられた意見には、避妊方法やからだの成長について、早い段階からしっかりと授業で習いたかったとの声が多くありました。

    「性行為とは何か、どのように妊娠するのかを知りたかったです。私は社会人になってから初めて彼氏が出来ました。それまで男性と付き合ったことがなかった私は、処女膜の存在も妊娠する方法も知りませんでした」

    「学校で習う性行為についての情報は、コンドームについてちょっと触れるくらいだったので、異性との関わりがなかった私にとっては驚きでした。なぜそんな大切なことを授業でやらなかったのか疑問です」(30歳、オペレーター、女性、埼玉県)

    「性的同意や性的同意年齢について知りたかったです。多様な避妊方法と中絶方法について、それぞれ費用と海外との比較も習いたかったです」(23歳、大学4年、女性、海外在住)

    「生理や体型の変化が周囲の子たちよりも早く、恥ずかしいと思ったり、そんな自分自身に嫌悪感を抱いていた時期がありました。成長へのタブー視をなくすためにも、幼い頃から性に関する知識にもっと触れたかったです」(23歳、女性、滋賀県)

    父子家庭で生理について「聞けなかった」

    生理になった時の「対応」について学校で十分に習わず、父子家庭で「聞く人がいなかった」という声も寄せられました。

    「父子家庭で周りに生理について聞く人がいなかったため、生理用ナプキンの羽の付け方や、鎮痛剤を飲むなど痛みへの対応も教えてほしかったです」(39歳、パート、女性、神奈川県)

    「私は初潮を迎えた時、家に父親しかおらずどうしていいか分からずに部屋で泣いた思い出があります。初潮というものは聞いたことあるけれど、どんなものかもよく分からず、どうしたらいいのかもわかりませんでした」

    「血が出ている、という恐怖が幼い私にはとても恐ろしかったです。それに家には父親しかいないため『相談できない』『恥ずかしい』という思いが強かったです。身体の仕組みを教えるのは勿論大切なことですが、なった時に『どうすべきか』を教えて欲しかったです」

    「生理ナプキンの付け方、痛みがひどい時はどういった薬を飲むべきなのか、生理になることで出血以外にも人によっては頭痛や腰痛、腹痛といった生理痛が伴うこと、そしてそれは『人によって違う』という事をしっかりと教育の現場で教えるべきだと思います」(32歳、医療従事者、女性、東京都)

    授業でLGBTQについて習い「どこにでもいる」と知りたかった

    多様なジェンダーやセクシュアリティーがあることについて、授業で習いたかったという当事者の声も多くありました。

    「当時、同性を好きになった時、学校の授業で何も学ばなかったため、誰にも相談できず図書館やネットで調べるしかなかったです」

    「一人で自分のことについて調べる時間は、孤独でした。調べても調べても完全に安心することは出来なくて、自分の性に自信が持てませんでした」

    「授業や学校でLGBTQ+に触れ、クィアはどこにでもいるということを教わり、『生きても良いんだよ』と言ってほしかった」(18歳、大学1年生、その他、京都府)

    また、授業ではLGBTQについて詳しく教えず、児童・生徒が異性愛者などであると仮定した内容の授業だったとの指摘もありました。

    「僕はトランスジェンダーで、当時は自分のことを同性愛者だと思っていました。シスジェンダーとヘテロセクシュアルしかいないことを前提にした性教育はとてもつらかったです」(20代後半)

    性暴力の被害に遭った時の対処法

    警察庁の統計によると、警察が把握している件数だけでも、日本では2021年、強制性交等が1338件、強制わいせつが4283件起こっています。

    しかし、被害を受けても様々な理由で警察に通報しない人もいるため、実際の被害はもっと多いと考えられています。

    性暴力の被害に遭った際の対応や相談窓口について、授業で教えるべきとの意見も寄せられました。

    「レイプされた時、どこの機関に連絡をするべきなのか、証拠となるものは取っておくのかなど、対処法を知りたかったです」(20歳、大学2年生、女性、神奈川県)

    「レイプにあった際の正しい対処法などを知りたかったです。被害を誰にも言えず、アフターピル(緊急避妊薬)があることも知りませんでした。妊娠をしてしまい、流産を経験。辛い思いをしました」

    「妊娠がわかってから警察に相談はしましたが、(加害者は)知らない方で、いきなりでしたので大した手がかりはありませんでした。警察もあまりいい担当の方ではなくて、話さなければよかったなという気持ちになりました」

    「性暴力にあった場合、何時間以内に何をするべきか、病院での伝え方、相談窓口についても知りたかったです」(27歳、会社員、女性、福岡)

    なんで男女別々で?男子も生理・ナプキンについて学ぶべき

    小学校などでは、男女別々の教室で性教育をしている学校もあり、その教え方に違和感を覚えるという指摘もありました。

    男性からも、学生時代に生理などについて学びたかったとの声があがっています。

    「男子に対しても生理のことやナプキンのことを学ばせてほしかったです」

    「初潮を迎える頃の性教育で、女の子だけを集め、生理時のナプキンのことなどはやっていましたが、男子に対しては教えていませんでした」(35歳、会社員、男性、東京都)

    情報の偏りや不十分な性教育は「望まない妊娠のきっかけにもなっていると思う」としました。


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