駅のコンコースに置かれたピアノ。それを囲み、集まった人々を前にクリスマスソングを歌い上げる駅員たちーー。
そんな映画のような光景が、クリスマスイブの12月24日、北海道札幌市でありました。
札幌市交通局がTwitterにその動画をあげると、またたくまにリツイートで広まり、1.9万以上のいいねがつきました。
Twitterユーザーからは「素敵すぎる!」「映画みたい」「感動した。私も見たかった!」などのコメントが寄せられました。
駅職員たちによって歌い上げられたのは、山下達郎による「クリスマスイブ」。札幌市交通局に話を聞きました。
利用客らへの歌のクリスマスプレゼント
24日、クリスマスイブを合唱したのは、同交通局の職員とゴスペルグループ「NEXTWAVE Chorus」の皆さん、約20人。
意外な場所でのクリスマスコンサートに、多くの駅利用者が足を止め、人だかりができました。スマホで撮影したりと、多くの人々が交通局によるサプライズを楽しみました。
今回のこの企画は、12月19日〜25日、札幌市にある東西線大通駅のコンコースにピアノが設置されて実施されたもの。
駅に音楽や賑わいをもたらすために、誰でも弾くことのできるピアノが設置されました。今回、初の試みとのこと。
ピアノは札幌市交通局(Sapporo City Transportation Bureau)とストリートピアノの(Street)、駅(Station)の「ST」をとって、「STピアノ」と名付けられました。
ピアノ設置の期間内、19日と24日には音楽イベントが開かれました。駅職員らが合唱したのも、その音楽イベントの一貫だったそうです。
札幌市交通局の担当者は「手拍子などでお客さんにも乗っていただいて、やってよかったなと思います」と語ります。
ピアニスト?!いえ、休憩中のリアル駅員さんです
19日には、駅職員が制服姿で、ピアニストばりにショパンの「幻想即興曲」を弾きあげる動画がアップされました。Twitterにあげられた動画には11万いいねがつき、180万回以上再生されました。
Twitterには「リアル駅員(休憩中)です。」の言葉と共に動画があがったため、「リアル駅員さんすごい!!!」と話題に。地元のテレビ局にも取り上げられました。
交通局によると「幻想即興曲」を弾いたのは、駅員の坂下さん。子どもの頃からピアノを習っていたということ。
大通駅のピアノの設置は25日夜まで。
Twitter上では「ピアノ、ずっと置いてください!」と、惜しむ声が上がっています。