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新型コロナと闘う日本の医師らから、"日本に住む全ての市民"への「お願い」

新型コロナウイルスに第一線で向き合う医師らから、日本に住む人々への強い呼びかけです。

新型コロナウイルスに第一線で向き合う医師や専門家らが、オンライン署名サイトChange.orgで、「新型コロナウイルスと闘う日本の医療従事者と医療を守ろう」と題した署名を始めた。

署名の宛先は「日本に住むすべての市民」。「日本の医療従事者と医療を守るため、新型コロナウイルス感染症を食い止める行動をとりましょう」と、新型コロナウイルスの感染が首都圏などを中心に急増する中、さらなる対策や心がけを強く訴えかけている。

呼びかけているのは「新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会」。

現在コロナウイルスの治療に当たったり、対策を担当している今村顕史さん(がん・感染症センター 都立駒込病院感染症科 部長)や大曲貴夫さん(国立国際医療研究センター 国際感染症センター長)、岡部信彦さん(川崎市健康安全研究所 所長)、武藤香織さん(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 教授)ら、20人。

現在、新型コロナウイルスの重症患者が急激に増えていることに対し「私たちが行動を自粛してきたつもりでも、その効果が十分ではなかった」「2月までの比ではない感染拡大が、日本国内で起きる可能性があることを意味している」と、警鐘を鳴らしている。

呼びかけ文では「日本の医療従事者は、新型コロナウイルス感染症に果敢に挑み多くの人々を救っています」とした上で、今後、重症の感染者数が増加すると、人工呼吸器などが埋まってしまい、「本来、日本の医療水準であれば救えたはずの命が救えなくなる」「その上、医療従事者を身体的にも精神的にも、極度に疲弊させることになる」とした。

そのような事態を避けるためにも、署名サイトで指摘された「今、私たちにできる5つのこと」をまとめる。

1:3つの「密」を避ける

毎日の生活の中で、新型コロナウイルスに感染しないために、避けるべき場所は3つの「密」が重なる場所だ。

「密閉空間であり、換気が悪い」「近距離での会話や発声がある」「手の届く距離に多くの人がいる」という3つの条件が揃う場所では、集団感染(クラスター)発生のリスクが高い。

それらの場所を意識して避けることで、自分だけでなく家族や友人、同僚など大切な人の命を守ることができる。

2:50人以上が集まるイベントには参加しない

3つの「密」が揃う場所の他に避けるべきは、屋内で50人以上が集まるイベントへの参加だ。

すでに政府や自治体は、大規模イベントや集会の自粛を呼びかけている。大人数が集まる場所では、一度に多数の感染者を生む可能性があり、家族以外での多人数での会食なども「徹底的に避ける」ようにと指摘している。

3月や4月は、卒業や入学、異動、転勤などで大勢での歓送迎会も頻繁に開かれる時期だが、医師の呼びかけに従って行動したい。

3:風邪の症状がある時は、家にいること

忙しい毎日で、普段は風邪をひいても薬を飲んで仕事や用事に外出してしまう…という人も、この時期だけはグッと堪えようと、医師らは呼びかけている。

咳や咽頭痛などの症状がある場合は「外出を控えて、まずは自宅で療養すること」としている。

4:海外から帰国・入国後は2週間、人との接触を避ける

署名の呼びかけ文によると、3月に入ってから海外から帰国・入国した人たちの感染例が急増しているという。

国際線のフライトが相次いでキャンセルになり、各国で渡航自粛が呼びかけられる中、「今後もしばらくは、続々と駆け込み帰国者・入国者が増える」見込みだ。

海外から日本へ帰国・入国した場合は、「その日から2週間は人との接触を出来るだけ避け、健康観察を怠らない」。そして「体調に異変があったら、近隣の帰国者・接触者相談センターに相談」するよう呼びかけている。

5:大規模イベント参加後も2週間、人との接触を避ける

海外から帰国・入国した人と同様に、大規模イベントに参加した人も、感染の可能性を考え、イベント参加から2週間は人との接触を避け、健康観察をするべきという。

署名サイトのコメント欄には、「私たちができることを頑張ります。医療関係者の方、どうかお体を大切に」「感謝しかありません」「みんなの協力で乗り切っていきましょう」との声が寄せられている。


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