「試験中に生理がきた」「生理痛で試験に集中できなかった」ーー。
多くの女性が、受験と生理が重なったり、重なるのではと不安に思ったりした経験があることが、オンラインのアンケート調査でわかりました。
受験と生理について、オンラインで調査したのは、生理の日程などを管理するアプリ『ルナルナ』です。
調査の対象は10代以上のルナルナのユーザー女性3155人。(調査期間:2021年12月3日〜7日)
受験シーズンの本格化を前に、受験経験のある女性に生理について質問しました。
不安は「生理痛や体調不良」「試験中に経血が漏れないか」
「受験日と生理日が重なったこと、または重なりそうになったことがあるか」という質問に、42.8%が「ある」と回答しました。
「ある」と回答した人に、受験日と生理日が重なることに「不安があったか」を聞くと、85.1%が「はい」と答えました。
生理中には、様々な体調不良を経験する人が多い中、不安な点(複数回答)は、「生理痛や体調不良」が88.8%で最多でした。
その次に多かったのが「トイレやその頻度への不安」(63.7%)。以下、次のような点が続きました。
「試験中に経血が漏れないか」(63.3%)
「試験に対して自分の実力をだしきれるか」(58.4%)
「鎮痛剤などを服用すること」(25.7%)。
多くの人が受験の日の生理に不安を抱いていた一方で、回答者の52.5%が、誰にもその不安を相談していなかったことも明らかになりました。
自由回答には、回答者の実経験が寄せられました。
《試験中に急に腹痛がひどくなり、退席ができる時間まで約30分我慢して受験しました。結局、トイレに駆け込んだら生理が予定日でないのに来ていて、試験結果も散々でした》
《生理2日目くらいまでは睡魔がすごいので、最悪の場合1日中寝てしまい試験にすら行けないかもしれないという恐怖》
《慣れない路線や駅、建物を利用するためトイレの場所がわからない。緊急時に助けを求める相手がいない》
「受験会場のトイレにナプキンがあったらいい」
アンケートでは試験日の生理対策についても質問(複数回答)。下記のような結果となりました。
「夜用など長時間使用できる生理用ナプキンをしていった」(68.9%)
「生理用品を多めに持参した」(66.0%)
「おなかなどが冷えないようカイロを持っていった」(53.1%)
対策をしなかった人の理由で、最も多かったのは「我慢するしかないと思ったから」(35.4%)でした。
医療機関を受診し、低用量ピルを処方してもらって生理の日を調整した人は、回答者のうち4.1%にとどまりました。
受験と生理に関し、どんな配慮をのぞんでいるかという自由回答には、こんな声が集まりました。
《受験会場のトイレにナプキンがあったらいいと思う》
《具合が悪くなった場合に伝えやすい環境 。トイレ休憩時間に余裕があること》
《試験会場が暖かい空間であることや制服でない服装でも受験できること。真冬の生理中にスカートは身体が冷えるし制服を汚したくないため》