イチロー引退、ユンケルCMはどうなるの? 佐藤製薬の回答は…

    栄養ドリンク「ユンケル」のテレビCMを17年務めてきたイチロー選手。現役引退発表を受けて「ゆっくり体を休めてください」と佐藤製薬。CMの続投は…?

    ユンケルと言えばイチロー選手、というほどに、佐藤製薬の栄養ドリンク「ユンケル」のテレビコマーシャルに長年出演してきた米大リーグ・マリナーズのイチロー選手。

    3月21日夜の現役引退発表を受け、CMはどうなるのか。佐藤製薬の広報部はBuzzFeed Newsの取材に対し、「選手としての活動は終わりますが、当面は出演を継続して頂きたい」と回答した。

    グラウンドからは去るイチローだが、その姿は、またCMで見ることができそうだ。

    また同社はイチロー選手の活躍について「日本人を始めとし、世界中の人々に勇気と感動を与えた」とし、「まずはゆっくり体を休めてくださいとお伝えしたいです」「長きにわたるプロ野球選手としての活動、お疲れ様でした」と労をねぎらった。

    イチロー選手がユンケルのテレビCMに起用されたのは2002年。「マイ・コンディション、マイ・ユンケル」「僕はユンケル」などのフレーズで、出演は足掛け17年、85本にも上るという。

    1956年に「強くなるクスリ」というキャッチコピーで錠剤として発売開始されたユンケル。ドリンクの発売からはCMで著名人が宣伝し、1979年の初代CMキャラクターはボクシング元世界チャンピオンのガッツ石松だった。

    その後は4代目としてタレントのタモリが起用され、ついに2002年から5代目キャラクターとしてイチロー選手が起用された。

    それまではガッツ石松やタモリなどで中高年の男性などをターゲットとしてきたが、イチロー選手の起用によりイメージを一新。イチロー選手のファン層の広さからも、若者や女性、または海外市場など幅広い客層にアピールした。

    佐藤製薬のホームページでは、「イチロー選手の活躍と最新トピックス」「ユンケルのイチロー選手のあゆみ」などと選手の活躍や歴史を紹介している。

    「まだまだやりたいことがある」

    イチロー選手は引退後について会見では、日本のプロ野球界に戻ったり、監督になる可能性を否定。今後について「ちょっと今はわからないですね。でも多分、明日もトレーニングはしてますよ。それは変わらないでしょうね」と答えていた

    3月に公開された、ユンケル黄帝液新CM第3弾『ジャンプ』篇では、浅田真央さんと共演し、CM内では「まだまだ、まだまだやりたいことがある。ユンケルと次の世界へ」とイチロー選手。

    野球選手として、これまで多くの人々に勇気と希望を与えたイチロー選手。次の舞台ではどのような勇姿を見せてくれるのだろうか。