いや、ほんまらしいんですよ。冗談やなくて。はい。
大阪の通天閣に、でっかい「すべり台」ができるらしいんですよ。
12月やし、エイプリルフールでもないんでね…。
すべり台ができたらね、こんな感じになるらしいですわ。
地上22メートルにある通天閣3階の中間展望台から、地下1階の帰り口まで、一気にすべり降りる「すべり台」。
全長60メートルを約10秒ですべり降ります。
広報担当者によると、すべり台からの眺望は、上方に見える通天閣と、「すぐそこまで迫っているマンションや高速道路など、都会ならではの景色」。
「余裕がある人は、通天閣を眺めながら」すべりおりられるということです。
すでに工事に着工していて、名前は「TOWER SLIDER(タワースライダー)」。
2022年のゴールデンウィークごろにオープンする予定です。
コロナで入場者は5分の1に。でもピンチをチャンスに…
一見、「ほんまかいな」とつっこみたくなるこのすべり台ですが、背景には「コロナ禍で冷え切った新世界、そして大阪全体を盛り上げたい」という熱い思いがありました。
広報担当者によると、コロナ禍以前は通天閣への来場者は年間100万人だったところ、コロナ禍では5分の1に激減。
いつもは串カツや粉物の飲食店で盛り上がる新世界も「ゴーストタウン」状態になったといいます。
「とりあえず耐え忍ばないと」「苦難を皆で乗り越えたい」と、緊急事態宣言などの時期を乗り切りました。
広報担当者はこう話します。
「赤字の会社が施設投資をするのはリスクが高いですが、通天閣が新しいものを発信していかないと、新世界が元気を取り戻していくことができないのではないかと思い、発案しました」
「逆にまだお客さんが少ない今、工事をして、海外からの観光客が戻ってくる時期にも備えたいと思っています」
「大阪を盛り上げるのが、通天閣を残す道なのではないかと考えています。ピンチをチャンスに変えて、盛り上げていきたいです」
すべり台への入場料は1000円を予定しています。
すべり台は飛び出す危険のないチューブ形状で、エレベーター塔にスパイラル状に取り付けられます。
設計・施工は竹中工務店。広報担当者は、すべり台は免震タワーに設置され「安全性は担保されている」と話します。
すべり台は災害時、通天閣からの緊急避難にも使えるということです。
コロナワクチン接種で、商売繁盛のカレーがもらえる…?
ちなみに今、通天閣に行った時に新型コロナワクチンの接種証明書を見せたら、通天閣特製のカレーがもらえます。
その名も「もうカレー」。
カレーの名前、どういう意味やろ?って思った方いらっしゃいます?
「はい。儲かれ〜!という意味です。いや、カレー配ってもうちは儲からないですけど。もういいやって(笑)」(広報担当者)