水没した観光バスの屋根の上で一夜を明かし、救出される乗客。台風で土砂崩れが起きた住宅地の斜面…。
朝日放送グループホールディングスが11月30日、台風や水害、地震などの映像をまとめたアーカイブのサイトを公開しました。
ウェブ上で映像を公開することで人々に災害について知ってもらい、備えなどにつなげることを目的としています。
ウェブサイト「暮らしを襲った災害の記録 取材映像アーカイブ」では、朝日放送グループホールディングスがこれまでに取材してきた、様々な災害の映像が一般公開されています。
サイトには2021年10月まで毎月、その月の前後に発生した災害の記録がアップされ、今後発生する災害の映像も随時追加されていきます。
「喉元過ぎるとともに記憶の風化が始まる」
サイト公開にあたり、朝日放送グループの総務局CSR推進部は「多くの方にご覧いただき、防災・減災のために広く活用していただけることを願っています」としています。
災害発生時や直後には危機意識も高まりますが、 平時になると、なかなか防災・減災に意識がいきにくいことも事実です。
防災のため、過去の災害の映像を公開することについては、こう述べられています。
「2018年には6月の大阪北部地震、続いて広範囲に被害をもたらした西日本豪雨、そして秋には2つの猛烈な台風が日本を襲いました。しかしそれらたった2年前の災害のことでさえ、喉元を過ぎるとともに記憶の風化が始まっています」
「特設災害ポータルサイトを設置し、所蔵する災害取材映像を広く共有することが、防災の気づきを促し人々の社会と生活に役立つと考えました」
場所、災害の種類別に映像を検索
サイトのトップページでは、災害が発生した場所がマッピングされ、地図上に表示されます。
また、台風、地震、大雨、噴火など災害の種類で絞って検索したり、年表で表示することもできます。
映像アーカイブは個人や学校などの教育現場、家庭などで活用できます。
その他、企業・自治体など団体での利用や映像素材の貸し出しはサイトの問い合わフォームから申請することができます。