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暖房機器での子どものケガに注意。湯たんぽや電気カーペットなど、消費者庁が警告

寒くなってくると活躍する湯たんぽや電気カーペット。しかし低温やけどの恐れもあり、長時間や就寝時、特に子どもの使用には注意が必要です。

寒くなってくると活躍するのが、電気カーペットや湯たんぽなどの暖房器具。子どものいる家庭でも、欠かせません。

しかし、低温やけどの原因になることもあり、大人より皮膚が薄い子どもの使用には注意が必要です。

消費者庁が長時間や就寝時の使用について注意を呼びかけています。

心地よい温度でも長時間接すると低温やけどに

消費者庁によると、電気カーペットや湯たんぽの使用で、子どもがケガをしたという事故情報が、医療機関から寄せられています。寄せられたケースはこのような事故例です。

「子どもが湯たんぽを欲しがったので、シリコン製の湯たんぽにカバーをかけたものを渡して寝かせていた。1時間程して子どもが『お尻が痛い』と訴えた。赤くなっている部分があり、一部の表皮がむけていた。」(4歳)

「保温のため電気あんかを使用。足にやけどをして水ぶくれができた。」(0歳)

「電気カーペットの上におねしょパッドとタオルを敷いて子どもを寝かせていた。2~3時間たった頃、子どもが泣き出した。背中が熱く、部分的に皮膚が赤みを帯びていた。」(0歳)

消費者庁は「心地よいと感じる温度でも、長時間接することで低温やけどになることがあります」と、体の一カ所に長時間触れさせないようにと警告しています

国民生活センターや消費者庁による、子どもの湯たんぽや電気カーペットの使用上のポイントはこのような点です。

1、長時間同じ箇所を温めないよう保護者が注意

乳幼児は自分で体勢を変える力が十分でないため、同じ箇所に長時間触れてしまう確率が高い。電気カーペットの使用などでは、体の容積が小さく汗腺が未発達な乳幼児は、汗をかきすぎて脱水症状にもなりやすい。

2、就寝時の暖房器具として使用しない

長時間、一定の体の箇所に触れ低温やけどの原因となるために、就寝時に電気カーペットを使用しない。湯たんぽも、布団を温めたら就寝前に布団から出す。

3、カーペットの温度や体調をチェック

電気カーペットの温度を自分で調節できない乳幼児や高齢者らが使用する場合は、周りにいる人が、カーペットの温度や体調をチェックすることで事故が防げる。

湯たんぽは、電子レンジで温めるタイプや湯を入れるタイプ、充電式など様々なものがありますが、製品によって注意点が異なるので、注意書きをよく読んで使用することが重要です。

消費者庁には2017年までの8年間で、湯たんぽ使用での事故報告が363件寄せられていて、事故の6割以上(240件)がやけどを負った事故で、うち84件が使用中のやけどだったということです。

また、使用している湯たんぽがリコール商品になっていないか、消費者庁のサイトから確認することができます。

湯たんぽや電気カーペットだけでなく、カイロや赤外線ヒーターなどの使用でも同様の注意が必要です。乳幼児だけでなく、高齢者の使用の場合にも同様の危険が潜んでいます。

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(サムネイル:Getty image)