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「取り返しのつかないことが…」被害はすでに起きている。私が今日、声をあげた理由

世界気候アクションの日にあわせ、日本各地で気候変動への対応を求める抗議が行われました。東京では発電会社の前などで、新規の石炭火力発電所の建設停止を求めました。

世界中で気候変動をめぐる抗議が行われる3月25日、日本各地でも気候マーチや脱石炭の呼びかけが行われました。

東京では、東京電力と中部電力が出資する発電会社「JERA」と、全国12カ所に火力発電を持つ「J-POWER」の前で、市民や環境団体メンバーらが、脱化石燃料と新規の石炭火力発電所建設の停止を求めました。

BuzzFeed Newsは、抗議に参加した人たちに、「あなたは今日、なぜここで声を上げたの?」と聞きました。

「自分ごとだと思ってなくても、地球に住む人たち全員に関わっている」

「国際気候アクションの日である今日、気候変動の第一の原因とも言われている石炭火力発電に反対の声を上げにきました」

「もし気候危機は自分ごとだと思っていなくても、地球に住む人たち全員に関わっていることです」

「オーストラリアの森林火災で、気候変動の深刻さを知った」

「気候変動に不安を覚えている20代です。2019年夏のオーストラリアの森林火災で、気候変動の深刻さを知りました」

「気候変動をどうやったら止められる?と調べていると、私が住む神奈川県では、気候変動の最も大きな原因となる石炭火力発電所ができていると知りました。反対の声があり、訴訟まで起こっているのに、横須賀石炭火力発電所の建設は止まっていません」

「技術革新すれば石炭火力発電を続けていいという方針を考えなおしてほしいです。国際社会では全く通用しません。どうか1.5℃の未来を守るためのロードマップを作成してください」

「新規の火力発電所の建設は、パリ協定に整合していない」

「アメリカ出身で、日本では気候正義の研究をしていました。気候危機を避けたい、気候変動の一番大きな原因である石炭火力発電を止めたいと思い、抗議にきました」

「横須賀石炭火力発電所の建設は、パリ協定の1.5℃目標に整合していません。石炭火力発電をやめて、再生エネルギーにシフトすることは、気候危機を避けるだけでなく、社会や経済にも良い影響を与えると考えています」

「取り返しがつかないことが繰り返されている」

「2019年5月に、横須賀石炭火力発電の建設に関する訴訟を起こしました。8月から工事が始まり、それから毎月1日に、建設に反対する抗議活動を行なっています」

「温暖化が進んでいることはわかっているのに、横須賀の石炭火力発電の建設は進んでいます。取り返しがつかないことが繰り返されているため、声をあげています」

「気候変動はすでに起きている。被害が出ている」

「太陽光や風力など炭素を出さない発電方法がすでにできています。その中で、石炭火力発電所を作っていくのは世界の流れに反しています」

「最近の国連気候変動政府間パネル(IPCC)の報告書では、気候変動が人間活動のせいですでに起きていることが示されていて、気候変動による被害は出ています」

「これ以上の被害を食い止めるためには、もう温室効果ガスを出してはならないという警告が出ています」

「JERAに対して、新しくCO2を排出するような発電所を作るのはやめてほしいと要請にしにきました」

横須賀石炭火力発電所前でも抗議

#世界気候アクション0325 横須賀石炭火力前のアクション。 約30人が集まりました! #PeopleNotProfit #気候危機みんなで動けば怖くない

Twitter: @FoEJapan

この日、JERA前などで抗議したメンバーは、横須賀石炭火力発電所前でも抗議をし、建設反対を強く訴えました。

国連気候変動政府間パネル(IPCC)の「1.5度特別報告書」によると、世界の平均気温は産業革命前と比べて、すでに約1℃上昇。2030~2052年までに、1.5℃上昇すると予測されています。

パリ協定では、平均気温上昇を抑えるため、1.5℃という目標値が設定されています。

温暖化を1.5℃上昇までに抑えることができなければ、豪雨や寒波、干ばつなどの異常気象や、海面上昇などによる被害がさらに拡大し、危機的な状況を迎えると考えられています。