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もし災害が起きたら、あなたはどう対応するか。このテストを受けてほしい

震災発生時の対応などを学ぶことを目的に、Yahooがスマホで受けられる「防災模試」を実施。ドラマ仕立ての映像には乃木坂46の齋藤飛鳥さんも登場している。

いざ震災が起こった時に対応できる自信、ありますか?

スマートフォンで防災知識を学ぶことのできる「全国統一防災模試」を、Yahoo! JAPANが3月1〜31日に実施している。

3月12日までに全国で、157万人以上が模試を受けた。テスト方式で防災や震災発生時の対処法に関する設問25問に答えて学ぶスタイルだ。

震災発生時に役立つ知識が学べる

「え?津波?どこに逃げればいいの?」

被災地での防災の意識や知識高く

同社は東日本大震災の発生から8年を前に、模試結果の中間報告を発表。

平均点では香川県が54.40点で1位で、宮城県(53.49点)、静岡県(53.03点)と続いた。

全問解答完了率が高かったのは1位から順に東京都、北海道、神奈川だった。

設問を監修したのは、東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授。プレスリリースで佐藤准教授は、北海道の全問解答完了率が2位だったことに対し「2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震が影響していると考えられます」と指摘した。

そのほか全問解答完了率が高い都道府県は首都圏や都市が多かったが、6位に宮城県が入ってることにも言及した。

防災についてより深く学ぶためには「問題を冷静に呼んで解答したり、何度か受験してもらうこと」が大切とし、「参加していただいた後、ぜひ家族や友人とお話しながら、内容を振り返っていただけたらと思います」としている。

昨年は東北地方の平均点が最も高かった

同社が防災模試を行うのは、昨年の3月に次いで今回が2回目。

昨年は東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の平均点が最も高かった。

避難場所に対する情報広まらず

昨年の模試で正答率が低かった設問が再び出されたが、正答率は低かったという。同社は「復習の必要性が明らかになった」としている。

正答率が10%台に止まった避難に関する設問は以下の2問だ。

地震発生直後というシナリオで地図を見て、適切な避難場所を選ぶ「現在地から最も近い避難場所へ向かいたい。どこへ行きますか?」

緊急避難所などの地図記号を見て答える「災害の危険から一時的に逃れる場合、適切な『避難場所』を全て選びなさい」

渋谷に16.7メートルの津波の高さ表す巨大広告

同社は防災模試以外にも、次世代に災害からの学びを伝えるために、渋谷の交差点に16.7メートルの津波の高さを一目で見て感じることができる巨大広告を出している。

広告は商業施設「マグネットbyシブヤ109」の壁に掲げらており、「16.7メートル」は気象庁が発表した中で最大とされる、岩手県大船渡市で観測された津波の高さだ。

掲げられた広告では、その津波が「もし渋谷に来ていたら、ちょうどこの高さ」と、赤色のラインで示している。広告は14日まで掲出される。

同社は、防災模試でこう問いかけている。

「平成に起きた災害の数々。それは過去の課題が再び起きてしまった災害でもありました。防災の学びを平成に置いていかないために。次の時代へ、さらに防災力を高めて行くために」

「自分の大切な人の命を守れるか。もう一度、確認してみてください」

模試受験は同社のアプリか、Yahooの検索窓で「防災模試」と検索。スマートフォン向けウェブページはこちらから。