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Twitterで話題「男・女・LGBT」の問診票。 何が「変」かわかりますか?

全てに丸を付けられる人も...

Twitterで話題になった「問診票」。何かがちょっと変。

性別を記入する欄が(男・女・LGBT)となっているこちらの問診票。

Twitterでは、LGBT当事者を中心に、「『その他』にすればいいのでは」「勘違い」「全てに丸がつけられる」と、戸惑いや呆れる声があがっています。

どういうことかというと...

Shunsuke Mori / BuzzFeed

選択肢のひとつ「LGBT」はレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったものです。

このうち、トランスジェンダーは自分の性別をどう考えるか、つまり「自認する性」が論点になっています。一方、他の3つはどの性を好きになるかという「性的指向」の話。

例えば、女性の身体に生まれ、自身を男性だと考えるトランスジェンダーだと「女(生まれた時の身体の性)」「男(自認する性別)」「LGBT」全ての選択肢に丸を付けられる可能性があるのです

これでは確かに困ってしまうかもしれませんね。

どうしてこうなったの? 診療所に聞いてみた。

BuzzFeed JapanはTwitterの投稿者に診療所を確認し、このような問診票の使用の意図を聞こうと試みましたが、系列の医療機関を含めて全面的に取材を拒否されました。

また、当該診療所が所属する区の医師会に問い合わせたところ、問診票の形式は各医院が独自に使用するものであって、医師会としてLGBTへの配慮を促しているわけではないとの回答がありました。

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そもそも、医療機関にメリットはあるの?

Dashk / Getty Images

BuzzFeed Japanは、自らゲイの医師として、主に性的マイノリティの診療に携わる「しらかば診療所」の院長を務める井戸田一朗さんに話を伺いました。

−−医療機関が問診票でLGBTを申告させる診察上のメリットはあるのでしょうか。

「ありません」

−−このような問診票の配慮について、どのようにお考えでしょうか。

「何を目的に、このような個人情報を収集されたいのか、よく分かりません。男女の性別とLGBTは異なる種類の属性です。またL、G、B、Tはそれぞれまったく異なる集団です。それを一緒にして聞く意義が、医療現場にあるのか、具体的な場面が想像できません。

例えば、性感染症の診療現場で、ゲイかどうかが、診断のために必要であれば、診察の際に医師が患者さんに直接尋ねればよいと思います。性同一性障害の診断のために、性自認の情報が必要なら、同様です。

また問診票に書くことで、医師やコメディカル以外が、そうした個人情報を目にするチャンスが生じるのは問題があるように思います」

−−「LGBT」という表現を問題視する場合、どのような代替表現・代替措置が考えられるでしょうか。

「当院では、問診票に性別欄はありません。必要であれば、診察の際に医師から直接患者さんに尋ねればよいと思いますし、実際にそうしております。

ただし一般医療機関では、医療事故(例:検体や患者の取り違え)防止等のために性別を用い、患者側にとってのメリットになっている側面もあります。性別欄を設けるかどうかは、個々の医療機関の判断に委ねるべきであると思います」

診療所は良かれと思っていたのだろうけど...

Dashk / Getty Images

画像を投稿したヒラギノ游ゴさんはLGBT当事者ではありませんが、ストレートという「性の当事者」の一人として、LGBTを取り巻く話題にかねて関心を持っていたそうです。

ヒラギノ游ゴさんは、診療所は良かれと思って今回の対応をしたのだろうという点について好意的に受け止めているものの、社会のLGBTに対する認知の現状には残念な気持ちもあり、複雑な思いだったと振り返ります。

一方、Twitter上で診療所を無知だとを強く非難する意見が多くあったことに関しては少し懸念を抱いたといいます。

社会の性的マイノリティへの理解がまだ充分とは言えない中で、「世間がよくわからないなりにも一歩前に足を出しつつあることを祝福してもいいのでは」と感じたからです。

「何事にも『かじり始めたばかりで、まったく何も知らないよりも出来が悪い時期』ってあって、今回の問診票はそれだと思うんです」

「せっかく問題意識を持っている人たちが、まだよくわかっていないだけの人を条件反射的に糾弾するのではなく、理解の芽を育むことに力を注いでくれるといいなと思っています」

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