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われわれは「一生懸命働かなければならない」→あなたの答えは?

厚生労働省のメンタルヘルス情報サイトがとっても有能。

ゴールデンウィーク(GW)が終わり、次の連休は2カ月以上先。

そんな現実に、SNSには「長い長い戦いの日々が続く」「地獄の始まりだ」といった声が広がった。

次の連休まで『68日』っす。 残念ながら6月には祝日がないっすね~ #GW明け #休み明け #連休明け #貝社員 #GW明けで仕事に行きたくない人を画像で励ます

中には「働きたくない」という意見も。同じ労働者としては頷けるが、このような思いを抱えたまま働けば、メンタルヘルス(精神的な健康状態)に悪影響を与える可能性がある。

Twitterの内閣府政府広報オンライン公式アカウントは、GW明けの5月8日に「あなたの職場に、ストレスに悩んでいる人はいませんか?」と注意喚起をした。

あなたの職場に、ストレスに悩んでいる人はいませんか? #ストレスチェック 制度は、労働者のストレスの状況を定期的に検査し、本人の #メンタルヘルス 対策ととともに職場環境の改善につなげる取組です。総務・人事に関わる方はぜひご確認を… https://t.co/5tSTcHEyWp

では、自分のメンタルの健康状態を知るには、どうすればいいのだろうか。

厚生労働省は2009年から日本産業カウンセラー協会との委託事業として「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」というサイトを開設している。

サイト内には「3分でできる職場のストレスセルフチェック(簡易版)」という診断コーナーがある。これは厚労省の「職業性ストレス簡易調査票」を一般向けにわかりやすい形で提供するものだ。

実際にチェックを始めてみると、次のような質問が表示される。

一見、哲学的な問いのようだが、これはメンタルヘルスの状態を反映するもの。厚労省の担当者はBuzzFeed Newsの取材に「労働者自身が心の健康について理解し、ストレスに適切に対処するために必要」とチェックの意義を話す。

質問は他に「よく眠れるか」「上司と気軽に話ができるか」など。3分版は23問、5分版は57問のチェックを終えると、診断結果が伝えられる。

メンタルヘルスのチェックは「自殺予防」「過剰労働」対策でもある。

同サイトの解説によれば、ストレスには「ストレス要因」「ストレス反応」そして「元の状態に戻ろうとする反応」がある。

たとえれば、ゴムボールがあるとして、それを押さえつける力がストレス要因、その力によって生じる歪みがストレス反応だ。この力によりボールが歪んだままだと、精神的な健康障害につながってしまう。

快適な仕事環境は、その緩衝要因(クッション)になるという。また、「適度な運動」「快適な睡眠」「親しい人たちとの交流」などがストレスとの正しい付き合い方として紹介され、「喫煙」「習慣的な飲酒」はすすめられていない。

「このサイトを開設した目的は、自殺予防対策を含む職場のメンタルヘルス対策、および過重労働対策をする上で、情報提供の場を提供することです」(同担当者)

このストレスチェックで、自覚していないストレスに気がつくこともあり得る。仕事について「なんだかつらい」と思うことがあれば、ぜひ試してみてほしい。

『こころの耳』サイトはこちら