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規制反対は誰のため? #たばこ煙害死なくそう 活動に立ち上がる人たち

医療関係者だけでなく、がん患者や主婦、アスリートらも名を連ねた。

受動喫煙対策は今、瀬戸際だ。厚生労働省は今国会で屋内禁煙を原則とする法案を提出したい考えだが、自民党が「厳しすぎる」とそれに反対している。

厚労省と自民党の調整が難航する中、塩崎恭久厚労相は自民党に譲歩する考えを示した

一方、喫煙を原因とするがんなどの病気により、厚労省の推計によれば年間12万人が死亡。非喫煙者でも受動喫煙によって約15000人が命を落としている(煙害死)。受動喫煙のないスモーク・フリーが原則のオリンピック開催も間近だ。

このような情勢を受けて、立ち上がった人たちがいる。がん患者や一般の主婦、アスリートなども参加する「#たばこ煙害死なくそう」活動の賛同者だ。

交通事故による死亡者数(年間約4000人)よりもはるかに多いと推定される煙害死を防ぐために、屋内原則禁煙とした厚労省案への支持を呼びかけるこの活動。

支持の表明はサイトのフォームに必要事項を入力するか、SNSで「#たばこ煙害死なくそう」「#禁煙声明賛同」などのハッシュタグをつけて投稿する。

呼びかけの中心になったのは、東京大学大学院国際保健政策学教授の渋谷健司氏、慶應義塾大学総合政策学部准教授の中室牧子氏、ハーバード大学公衆衛生大学院教授のイチローカワチ氏ら。

他、賛同者に元陸上オリンピック日本代表の為末大氏や、作家の乙武洋匡氏、俳優の辰巳琢郎氏、タレントの向井亜紀氏など、医療関係者や社会活動家以外も名を連ねていることが特徴だ。

運営によれば、現在、声かけやサイトを通じての賛同者は200人以上。著名人だけでなく、がん患者や一般の主婦などもいるという。

分煙では防げない「煙害死」。「国民の健康よりも国会議員の利益が優先されているのではないか」という懸念も。

5月24日、厚労省内で、渋谷氏と中室氏が他の賛同者らと共に会見を行った。また、会見場ではイチローカワチ氏のビデオメッセージも放送された。

活動の発足理由について、渋谷氏は難航する法案のとりまとめに触れた上で「分煙では煙害死を防げない。屋内禁煙によって煙害死をなくすことができる」と強調した。

また、中室氏は年齢構成などの理由で国会議員に喫煙者割合が高いことを指摘。そのために受動喫煙防止に対しての意識が低く「(喫煙という)国会議員の利益を優先するがために、国民の健康が損なわれているのでは」と懸念を表明した。

中室氏によれば、これまでの経済学的な研究から「例外のない受動喫煙対策を実施できれば」「飲食店やホテルなどの売り上げに影響がない」ことがわかっているという。「個人の経験ではなく科学的な根拠に基づく政策形成を」と訴える。

また、会見に参加していたささえあい医療人権センターCOML理事長の山口育子氏は、「厚労省案でも世界的に見れば遅れた対策では」という質問に対して、次のように述べている。

「われわれも厚労省案で十分だと考えているわけではありません。本当であれば(喫煙室を可としない)完全な屋内禁煙が望ましい。これ以上の後退を食い止める、少なくとも前に進めるギリギリが厚労省案、という思いです」

賛同者のリストやSNSでの反響は「取りまとめて然るべきところに責任を持って届ける」と渋谷氏。現在、SNS上では「#たばこ煙害死なくそう」のハッシュタグを使った多数の投稿が確認できる。

大事なことなので何度でも言います。35分に1人が他人のたばこの煙で亡くなっています。今回のチャンスを逃したら、今後10~20年はチャンスは来ないと思っています。国民の声は必ず届きます、今こそ声を上げましょう。#たばこ煙害死なくそう https://t.co/jOXevFxkPe

賛同します。皆でこの国を変えていきましょう。私も発起人になりました。リツイート、シェア、拡散大いに希望します。どうぞよろしくお願いいたします。#たばこ煙害死なくそう https://t.co/d32SyyrcYb

★拡散してください!★  たばこを吸いたい人が吸うのはいい。その煙で他者の命を脅かさないで欲しいだけ。建物内禁煙の厚労省案を支持します。ロビイ活動よりも煙が嫌な人の声を大きくしよう!  たばこ煙害死なくそう https://t.co/sVVspfjiqK #たばこ煙害死なくそう


よろしくお願いします たばこ煙害死なくそう https://t.co/t0LgcqOXPq


【拡散希望】「たばこを吸うな」ではなく、他人の煙で命を縮める社会を何とかしたいのです。為末大さんの「東京五輪のレガシーとして、他人の煙草に苦しまない社会を実現したい」という考えに賛同します。ぜひご協力を。 #たばこ煙害死なくそう https://t.co/CYhCn7crcL

「#たばこ煙害死なくそう」活動のサイトはこちら


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