「美大出身者に色の質問をすると面倒なことになる」と投稿された4コマ漫画が話題です。
漫画家で1児の母である一色美穂さん(@isshikimiho)がTwitterに投稿したところ、3千以上のリツイートと1万4千を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄でも、「めっちゃわかる!」という共感や、「英才教育」など称賛の声が寄せられています。
お話は、折り紙で遊んでいたお子さんが、NHK「おかあさんといっしょ」の歌「どんな色がすき」を歌っていたことから、一色さんが「娘ちゃんは何色がすき?」と尋ねた場面から始まります。

美大出身の一色さんは、お子さんの「ママはどんないろがすき?」という問いに対して、真剣に「コバルトグリーンよ」と返します。
その結果、尋ねたお子さんは言葉に詰まります。
BuzzFeedは、当時の状況について詳しくお話を聞きました。
2歳のお子さんに、「コバルトグリーン」と伝えた理由を聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「娘の知らない単語だからわからないだろうなと思いつつ、好きな色を的確な言葉でつい答えたくなってしまいました」
その結果、お子さんは動揺を隠しきれない表情になり、固まってしまいました。
この反応には一色さんも、こう話しています。
「しまった、ごめん、と思いました。娘の持っている折り紙の緑はビリジアン寄りだからちょっと違うなと思いつつ、その場にない色を口頭だけで説明するのは難しいと思い、大きな括りの『緑』で妥協しました。今度はもっとたくさんの色が入っている折り紙を買って、違いを楽しみたいと思います」
どれだけ説明が難しい色でも、決して妥協しない。美大出身者がゆえに譲れない部分なのかもしれません。
こだわりの箇所は....
マンガに寄せられた感想の中には、同じく漫画家であるパートナーさんのフォローが面白い、お子さんの反応がかわいいなどのコメントも多くありました。
中でも一色さんがこだわったのは、3コマ目。
「完全に美化しているのですが(笑)そのほうが漫画的に面白いと思い、恥ずかしながら表現を優先させて描きました」
確かにこの一コマのおかげで、コバルトグリーンへの愛や、お子さんの驚く様子が際立っているようにも見えますよね!
最後に、今回の反響をどのように受け止めているのか聞きました。
「みなさんがそれぞれお好きな色を報告してくださって、とても面白かったです。中にはマンセル表色系やPANTONE、WebのカラーコードやRGB値、CMYK値などで(自身の好きな色を)応えてくださる方もいて、私より面倒な人がいる!と笑ってしまいました」
「また、和名で応えてくださった方もたくさんいらっしゃいました。私はクサカベというメーカーの油絵の具を想像しながら答えましたが、色なだけに色んな表現があるなと改めて勉強になりました」