「モノの見方で世界が変わる」と、ある言葉がTwitterで話題を呼んでいます。
お寺の前によく掲げられているありがたいお言葉「法語」なのですが……。
思わず目を奪われてしまうのが、こちら。

横を通ったら、二度見不可避ですね……。
この法語を掲げているのは、北九州市にある浄土真宗本願寺派永明寺の住職・松崎智海さん。
Twitterでは3万9千以上リツイートされるなど大きな話題を呼んでおり、BuzzFeed Newsの取材に「計算してみたり、ポルシェを削ってご飯にかけようとしたり、皆さんの反応が様々で面白いです」と語ります。
そもそもこれは、7年前にTwitterで拡散されていた言葉。『枕草子いとめでたし!』などの著書があり、漫画『ちはやふる』にも短歌を提供している歌人の天野慶さんが「#教師に言われた衝撃的な言葉」としてツイートしたものでした。
天野さんが経済学の先生に言われたというこの言葉は、当時も4万リツイートされるなど話題を呼び、松崎さんの元にも届いていたのだそう。
「しあわせはいつも自分のこころが決める」

拡散されていた言葉に、松崎さんは仏教的な解釈を付け加えて解説しています。
「お金は価値基準の一つではありますが、それが全てではありません。モノの価値はどんな見方をするかでコロコロと変わるのです。世界の有様を作り出しているのは実は私の心なのです」
世界を美しくするも、汚くするも自分の心次第。視点を変えると世界は晴れやかになるーー。なんて奥深い解釈……!
「今年新語2020」大賞は「ぴえん」

松崎さんはこのほかにも、流行語や漫画、さらにはSNSで話題となった言葉を法語として紹介しています。
写真の「ぴえんもご縁 超えてご恩」などのように、自分で言葉を生み出すこともあるといい、その時々で言葉を選んでいるそうです。
「法語は仏の教えをあらわす言葉ですが、できるだけ身近な言葉で親しみやすいものを選んでいます。仏教用語を載せるだけでなく、そこから仏教に興味を持っていただければと思っています」
そのうえで「仏教は楽しいものですので、ぜひ皆様もお近くのお寺に行ってみてください」とも語りました。心に刺さる法語を探して、心穏やかな年の瀬を迎えたいものですね。